象牙の真贋ポイント
象牙風、偽物(練物)について
象牙製品はいろいろとありますが、世の中には、象牙風の練物と呼ばれる、象牙によく似せた商品が出回っています。
価値としては無く、お値段は付けれなくなってしまいます。
なかなか、見極めるのは難しいとは思いますが、参考までにご紹介したいと思います。
上記の写真、実は、すべて偽物(練物)なんです。
本物そっくりですよね!!
正直、この写真だけですとプロの鑑定士でも見分けるのは難しいと思います。
これから、見るポイントを一つづつ、ご紹介していきたいと思います。
牙状の象牙の見るポイントについて
STEP1根本の空洞 見る
【練物】 牙 |
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この写真は偽物(練物)の象牙の蓋を壊し中を撮影した物です。 通常、象牙は太い根本の部分から3/1ほど空洞になっています。
※写真の象牙は空洞がとても浅く、典型的な練物です。
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【本象牙】 牙 |
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こちらが本象牙です。 練物象牙とほぼ同じ大きさの物を用意しました。 一目瞭然だとは思いますが、奥行きが深いのがわかると思います。
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STEP2縞模様を見る
【練物】 牙 | 練物拡大 | |
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牙の縞模様が見えるように撮ってみました。 右のアップ写真を見るとわかりやすいかと思いますが、無機質な規則的な模様になっています。 偽物(練物)です。 |
【本象牙】 牙 | 本象牙拡大 | |
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綺麗な縞模様が見れると思います。 規則性が無くランダムに模様が入っている感じです。 一本物の象牙は必ずありますので注意深く見てみてください。 本象牙です。 |
STEP3蓋付の牙
【練物】 牙 | ||
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偽物(練物)の蓋の部分の写真です。 蓋の部分に縞模様のシールのような物が張ってあります。 蓋に関しては、いろいろな形がありますので、上記のポイントと 合わせて判断されるのがいいかと思います。 中には、蓋だけ本物を使っていた事もありました。 |
【本象牙】 牙 | ||
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本象牙の蓋の部分です。 綺麗な縞模様が出ています。 この写真の象牙はわかりやすく縞模様のある牙を選びまししたが、 良くみないとわからない牙や、まったく見えない牙もありますの で、やはり上記ポイントと合わせて判断していくのがいいと思い ます。 |
置物の象牙の見るポイントについて
【偽物(練物)】 置物 | 【本象牙】置物 | |
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左が偽物(練物)で作った観音様、右が象牙で作った観音様です。 やはり、遠目からですと見分けるのは難しいかと思います。 |
【偽物(練物)】 | 【本象牙】 | |
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偽物(練物)、象牙の拡大写真を撮ってみました。 いかがでしょうか? 偽物は、象牙より柔らかいため、細かい細工ができません。 そのため、象牙より、のっぺりした印象になってしまいます。 繊細で細かな細工がしてあれば、本象牙です。 |
象牙偽物(練物)と本象牙の割れ方の違いについて
わざわざ割ったり折ったりする必要はありませんが、補足として記載したいと思います。 | ||
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【練物】香炉 | 【本象牙】香炉 | |
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偽物(練物)の割れ方は、角が無くきれなツルツルとした断面になります。 逆に、本象牙の場合、硬いので、鋭利に割れます。 下の写真を見て頂くとよくわかると思います。 |
最後に!
真贋ポイント、偽物(練物)と象牙の違いをざっくりですが書いてみました。
なかなか難しいとは思いますが、なにかのお役に立てればうれしいです。
また、売買、関係なく、写真を送って頂ければ、無料で真贋鑑定致しますので、お気軽にご利用ください。
これからも、もっとわかりやすく真贋ポイントを説明できる写真が撮れましたら、随時アップしていく予定ですのでチェックしてみてください。
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