象牙の最新状況
今回は象牙の一本牙や彫刻品などの製品の最新買取情報をお伝えさせていただきます。
弊社ラフテルではここ数年象牙関連の買取に力を入れていました。
ですが2019年に日本国内で象牙売買の状況が大きく変わりました。
今まで象牙製品の売買の場所として、路面店・自社サイトやネットオークションがありました。
特にネットオークションは日本国内では一番取引量の多かった場所と言えます。
2019年の10月にニュースでも報道されていましたがこのオークションサイトで象牙関連の売買中止が発表されました。
その後は一部でも象牙を使っていると対象となり出品停止となりました。
2019年に入ったころに象牙の相場自体落ち込み始めておりましたが、このオークションサイトでの売買中止を受け多くの買取店で、象牙製品の買取中止や買取相場の大きな下落がございました。
ですので現在はいくらで買い取るのか?というより象牙の買取はできますか?となっています。
海外では早くに象牙の売買中止が発表されていましたが、日本でもこの発表は大きな影響を及ぼしています。
弊社ラフテルでも今までは象牙製品であればなんでも買取を行ってきましたが、2019年11月より買取制限を設けております。
この制限は下記にてご説明させていただきますので御覧ください。
また2019年7月からは象牙の一本牙の登録申請が厳格化されました。
今まで同様の申請書類にプラスで「放射性炭素年代測定結果」が必須となりました。
これは簡単に科学的な測定でその象がいつ頃死んだのかを調べ、他の書類の裏付けとなるかを証明するために必要となります。
この厳格化で一番難しい問題がこの測定に掛かる費用になります。
国内では数社がこの年代測定に対応しているそうですが、象牙1本あたりに10万円前後の測定費用が掛かります。
相場下落の影響もあり日本国内にはまだものすごい量の象牙や象牙製品が眠っていると言われております。
最新相場
上記では最近の状況をお伝えいたしました。
現在弊社ラフテルでは買取制限を設けておりますが、一本牙や一部の彫刻品は買取を行っております。
目安にはなりますが相場情報をお伝えします。
まず一本牙ですが、現在10kg以上の重量がある品物でキロ単価¥10,000~となっております。
10kg=¥100,000~
15kg=¥150,000~
が目安となります。
また10kg以下の象牙は現在需要が低くなっており、¥10,000以下の単価になってしまいます。
その為10kg以下で今から登録申請を行うと10万円以下の査定となるので注意が必要です。
また20kg以上の大きな象牙でしたらぜひ一度お問い合わせください。
次に彫刻品ですが、こちらは重量だけではなく作家名や時代、題材によって買取ができるか変わってきます。
簡単な目安ですが、
・サイズが小さい
・作家銘が彫られていない
・彫刻が粗い
・工芸品(お土産品)
・アフリカ系彫刻
などが当てはまる品物は買取が難しくなってしまいます。
また彫刻品以外の製品も対象外になってしまうものがあります。
お問い合わせの中でも特に多い品物ですが、アクセサリーや印鑑、印材は現在買取をストップさせていただいております。
対象となる象牙製品はどんどんと少なくなっております。
有名作家の彫刻品や骨董扱いの美術品、一本牙以外は難しい品物が多くなっております。
まとめ
相場のお話や、一本牙の登録のお話などをさせていただきました。
申請費用を下回るサイズの牙ですが、現状ではそのまま置いておくか処分するかしかありません。
もしご自宅に長く保管出る方でしたら、年代測定の費用が安くなるまでとっておくのも一つの案かもしれません。
この年代測定も日本では扱っている企業が少なく現状手探りなのではと言われております。
今後測定の簡易化や測定の件数が増えたりすれば費用も安くなるかもしれません。
もちろん100%安くなるとは言えませんが、保管できるのであれば置いておくのがいいかもしれませんね。
去年の7月に申請方法の厳格化、10月に販売ルートの閉鎖があり象牙関連の売買は年々厳しくなっております。
このような状況でも弊社ラフテルには毎日象牙の買取のお問い合わせがございます。
半数以上は制限のためお断りしているのですが、本物偽物の真贋鑑定や相場の目安、保管方法登録方法などすべてのご質問にお答えさせていただきます。
もちろん売買のご相談も受け付けておりますので、ご自宅に象牙関連のお品物が眠っている方はぜひ一度お問い合わせください。