〈セイコーとクオーツウォッチの歴史〉
日本が誇る時計メーカーセイコーは、その存在を日本人で知らない人はいないと言っても過言ではありませんが、その技術力は今や世界中に沢山のファンがいる実用性の高い時計を作り続けている会社です。
その歴史が始まったのは今から140年ほど前で服部金太郎という人物がはじめた服部時計店という輸入時計と宝飾品のお店でした。
その後に電子部品や電子機器の製造を手掛け、今のセイコーとなりました。
因みに銀座にあるあの有名な和光はセイコーが小売部門として設立した会社でセイコーの本社は今でも登記上銀座8丁目和光本店の建物にあります。
さてその当時時計と言えば手巻きや自動巻きが主流だった中、世界で初めてクオーツ時計を実用化させたのがセイコーでした。
その1960年の終りに発売されたアストロンというクオーツ時計はスイスの時計市場を震撼させたと言われています。
セイコーという会社が放ったクオーツ時計は今までの手巻きや自動巻きの時計と比べ圧倒的な正確さゆえ今まで正確を売りにしていた多くのスイスメーカーが無くなってしまったりアメリカの時計産業は壊滅したとも言われています。
今となってはクオーツ時計は100円ショップでも売っているほど安価な物も登場していますがセイコーが世界で初めて発売したクオーツ時計アストロンはその当時の普通自動一台分と同じ価格でした。
一般的にクオーツ式と言うと電池式のようなイメージが有るかもしれませんがクオーツという名前の通り水晶を使ったメカニズムで水晶を振動させる事によって時計を動かす為に結果的に電源が必要になる為結果として腕時計の場合電池が必要となります。
〈クオーツ時計の価格と傾向〉
セイコーも含めて時計の価格帯で言うとクオーツ時計は安価な物もかなりの数が出回ってしまっているのと大体1年から2年ほどで電池交換をしないといけない為買取価格はあまり価格が高額になるものは少ないのですが今回お持ち頂いた商品はセイコーのクオーツ時計の中でも代表的な存在で今も人気が高い為お客様にも満足が頂ける査定額となりました。
査定額は30,000円です。
セイコーグランドクオーツは電池交換用に開け閉めが出来る裏蓋がついていて簡単に電池交換が出来るのも人気の一つと言えるかもしれません。
今回お持ち頂いた商品は1970年代頃のクオーツ時計全盛期に作られたもので既に半世紀近い年数が経っている為状態の様物はが少なくなってきています。
お持ち頂いた商品はその辺りも踏まえてみると状態はかなり良い状態で使用していると傷が付きやすいケースにも大きな傷がなくプラスの査定となりました。
〈腕時計の過去と未来〉
現在の腕時計の位置としては本来の機能である時間や日付を確認すると言う事に関してはほぼ意味を成してないと言えます。
携帯電話やスマートフォンの普及が大きな原因と言えますが、時計自身の進化も大きく影響しているといえます。
現在主流のスマートウォッチの機能の一部に健康管理やスマートマネーの使用、更に時計自身で会話まで出来る様になってきた為時計と別用途で使う事が多いからだと言えると思います。
更にクオーツの時計の多くは機械一体型の為手巻きや自動巻きの時計の様にメンテナンスして使い続けると言う事が難しい物が殆どです。
スマートウオッチに関してはアップデートしていかないといけない物が殆どなので5年位経つと使い物にならなくなる物が殆どです。
今回お持ち頂いた商品の様にデザインは最新では無いですがその時代を感じるスタイリッシュさのある時計がこれからどんどん少なくなると思うと少し寂しい気がします。
今は使わなくなってしまったセイコーの古い時計がありましたら是非一度当社までご相談ください。
眠らせたままでは勿体ない一品が出てくるかもしれません。