名前:H様
年齢:60代
所在地:札幌市
買取した商品:Pt900 タンザナイト リング 総重量14g 中石4.30ct 脇石1.70ct
買取した品物のご紹介
こんにちは。
ラフテル鑑定士の髙谷です。
今回お買取りさせていただいた品はタンザナイトのリングです。
宝石といえばダイヤモンドやエメラルドなどが有名で、あまり興味のない方にはタンザナイトという宝石は耳なじみのない宝石かもしれませんね。
実はタンザナイトは20世紀に発見された比較的歴史の浅い宝石なんです。
タンザナイトは1967年に東アフリカのタンザニアで発見された青紫色の宝石で、実はあのティファニーがタンザナイトと名付け20世紀の新宝石として売り出したために世界的に有名となりました。
今ではエメラルドやルビー、サファイアと肩を並べるほどの人気を誇っている宝石なんです。
2002年には公式に12月の誕生石にも新たに加わりました。
世界でもタンザニアのメレラニ鉱山でしか採れず、産出量もあと10年ほどだろうと予想する専門家もいるほどで、その稀少性はダイヤモンド以上と言われています。
そのような背景から今後タンザナイトは人気も稀少性も高まるのと比例して価格も上昇するだろうと予想されます。
こちらのお品はお客様が30年ほど前に一目ぼれしご購入されたもので、大切にご使用されていたようです。
最近ではお出かけの機会も減り使用する機会もなくなってきたことと、年齢を重ねサイズが変わってきたということもあり、新たに大切にしてもらえる方に使っていただけるならばとこの度弊社までお持ち込みいただきました。
状態
キズや汚れはもちろん、宝石の色味や内包物の状態も色々な角度から確認していきます。
タンザナイトは比較的傷がつきやすいデリケートな宝石ですが、キズやかけはみられませんね。
裏側からも見ていきます。
汚れのたまりやすい裏側ですが大切にお手入れされていたようで大変キレイな状態でした。
台座の造りも丁寧ですし、デザイン性もある大変美しく完成度の高いリングです。
査定額
今回は137,500円でした。
4大貴石でもなく、また、宝石にはなかなかお値段が付きずらいと思われていたお客様は今回の査定額が予想以上の高額になったことに大変喜ばれていらっしゃいました。
査定ポイント紹介
それではタンザナイトの査定ポイントについてご紹介させていただきます。
まずはダイヤモンドでも評価の対象になるカラット、カラー、クラリティ(透明度)、カットの4項目を基本として査定してまいります。
まず、特にタンザナイトの査定で重要になってくるのがカラーです。
彩度が高く色調も濃すぎず薄すぎない濃青紫色がよいとされていますが、やや赤みのある紫に近い色、イメージとしてはすみれ色模様な色味が人気があり価値があるとされています。
また、タンザナイトの特徴として挙げられるのが多色性です。
多色性とは見る角度や光の当たり方によって様々な色味に変化を見せる性質のことを言います。
この特徴が強く出るもののほうが人気は高く、価値は上がります。
次にクラリティ(透明度)です。
タンザナイトは比較的インクルージョン(内包物)が少ない宝石と言われていますが、自然界の産物である鉱物の一種である以上個体差は様々です。
インクルージョンの量や入り方によって個性は生まれますが、一般的にはインクルージョンの少ない透明な宝石のほうが価値は高くなります。
3点目はカラット(大きさ)です。
単純に大きいほうが稀少価値も上がりニーズも高まるので価値も上がるのですが、タンザナイトにおいてはカラット数はカラーにも影響を及ぼします。
タンザナイト特有の鮮やかなすみれ色を発揮するのは5ct以上のものになります。
カラーが重要なタンザナイトにとってカラット数が重要になるのはこのような理由もあるのです。
4点目はカットです。
宝石としての魅力を十分に引き出せるかどうかはカットによって大きく左右されます。
それぞれの宝石の個性に合わせた適切なカットがなされているか、宝石のもつ美しさがきちんと表現できているかが買取にも影響してまいります。
ちなみにタンザナイトのカットで一般的なものは楕円形のオーバルカットとその名の通りクッション枕のような丸みのある四角形のクッションカットになりますね。
その他、鑑別書などの付属品の有無や、保存状態、台座の貴金属の価値、脇石のメレダイヤ、市場のニーズなど複合的に査定をしていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はタンザナイトのリングについてご紹介させていただきました。
弊社では経験豊富な鑑定士がお客様がお持ちになった宝石をしっかり査定させていただきます。
デザインが古くなってしまったりサイズが合わなくなってしまったなど、ご使用になられなくなったアクセサリーがございましたらぜひ一度ご相談ください。
たくさんのお客様のご来店を心よりお待ちしております。