日本刀脇差は状態により価値は変動する
今回の査定は日本刀のお持ち込みとなりました。
日本刀にも色々と種類が御座いますが脇差です。
無銘で長さが31.6cm、刀身重量が178gです。
写真でもお分かりになるように刃こぼれと錆付きがありますので査定価格にどのように影響が出て価値が変わるのかをお話しましょう。
錆付きの原因はお手入れ不足か日本刀の放置と言えるでしょう。
日本刀は刀身のお手入れを行えるように、鞘、柄などを取り外せる構造になっております。
日本は気候的に湿気が多い時期もあるためにお手入れを怠ると当然錆付きが起きてきます。
刀身に空気が触れるのを避けるためには油を塗らないといけません、ただ塗るだけではなく定期的に古い油をふき取り新しい油を引き直す作業をしていかないと良い状態を保つことが出来ないのです。
この度の日本刀には刃こぼれも見られました。
一般的に刃こぼれの原因はその日本刀よりも硬いものを斬ってできる場合や不自然な使用をしてできるケースもあります。
今回のように手入れの放置による鯖付きからの場合もあります。
一度刃こぼれを起こすと研がなくてはいけませんし繊細な日本刀ですので包丁のように自分自身で研ぐわけにもいきません。
現代では刀の修復を行う専門の業者に依頼をしないといけません、その料金も業者により違いはありますが一寸あたり、10000円前後はかかります。
一寸は約3cmなので、10cmの錆付きと刃こぼれがあれば30000円が必要となるわけですからどれだけ定期的な手入れが大事かがお分かりになると思います。
日本刀の価値は錆と刃こぼれの状態で必然的に下がってくるのです。
刃こぼれと錆の査定への影響とは
日本刀の査定ではポイントがあります。
わかりやすくお話しますと種類が何かによって、太刀、刀、脇差、短刀、剣と分類されてきます。
そのために登録証が必要となってきますし、登録証のない刀の売買は出来ません。
そして、登録証に記載されている項目が刀本体と一致しているかを確認してからの査定となり、無銘かどうか、長さなどにより価値が変動します。
そして問題の錆と刃こぼれは査定の価格に影響があるかと言えば大ありです。
この点については素人でもそう思われるでしょう、ではどのくらいの影響があるのかと申しますと、修復するにはいくらかかるのかであります。
基準の価格から錆付き、刃こぼれの修復代金が引かれると考えていかなければならないのです。
この度、お持ち込みの脇差でお話しますと査定買取額は40000円となりましたが、私の査定では基準価格は100000円を想定しておりましたが、刃こぼれと錆の箇所が20cmもあった事からマイナス60000円の価格となった訳です。
実際に修復へ依頼した場合はもう少しかかる事も予想されますが、今回のように一目で見てわかるように鯖がはっきりとしておりますので、お客様も納得してのお買取りとなりました。
まとめ
少しでも高額査定を望んでいるお客様が大多数であると思いますが、今回の脇差の査定ではお客様も高額を期待しておりませんでした。
理由は2つです処分の仕方がわからない、、刀の状態が悪すぎて手入れも面倒との事でご売却を決めたそうです。
弊社のチラシを拝見するまでは知人に刀をいらないかを聞いて歩いていたそうですが、受け取ってくれる方も見つからずに困っていたそうです。
現金も入り処分もできて満足されてお帰りになりました。
この度もお品物のお持ち込み誠に有難うございました。
チラシを拝見して早速のご来店でしたね、今でも査定額をお伝えした瞬間の喜んだ表情をよくおぼえております。
ラフテルでは貴金属やブランド品以外でも多くの買取品目があります。
中国切手や玩具などもお取り扱いしておりますし、今回のように日本刀の買取にも力をいれております。
日本刀の処分にお困りのお客様、悩んでいるのであれば是非、ラフテルに一度ご相談ください。
きっとお手伝いできると思います。