<宝飾メーカーのカルティエ時計の歴史>
カルティエと言えば三連リングやラブリングと言った宝飾品が一番に思いつく平成の初め頃のイメージですが時計メーカーとしての歴史は古くカルティエの時計が誕生してから130年ほど経っており現在も老舗時計メーカーとして様々なデザインの時計を世に送り出しています。
カルティエの時計の中でも人気度の高いモデルと言えばやはりタンクやサントスという四角いモデルが思い浮かびますが女性に人気が高いのが今回お持ち頂いたヴァンドームという円形のモデルです。
そもそもカルティエは1840年代にフランスのパリにジュエリー工房として登場しましたが1860年代から1900年大事の前半にかけてフランス皇室の面々からご用達となりジュエリーメーカーとしての地位を築いていきました。
そこから年月を経て日本にカルティエが登場したのが1970年代で原宿にショップがオープンしました。
現在40歳より年齢が上の方はカルティエよりもカルチェという方が呼び方がピンとくる方も多いかもしれませんが1980年代の後半からそれまで使っていたヨーロッパよりの読み方カルチェから英語圏よりのカルティエに呼び方が変わりました。
<素材と仕様の変更に伴う価格の移り変わり>
今回お持ち頂いたエレガントというモデルは素材がシルバー製でその当時としては人気度も高かったのですがシルバー製品は時間が経つと酸化してしまい変色してしまいます。
今回お持ち頂いたお品物も使用を長期間していなかった為変色が見られました。
シルバー製品のなので磨けば綺麗になり場合もありますが今回お持ち頂いたもかなり変色が進んでいて元の状態に戻すのも中々難しい場合があります。
この様な変色は高級時計には相応しくないという事で近年のカルティエの時計はステンレスもしくはゴールドかプラチナという素材が使われている様です。
手入をしながら使い込むというのも味があっていいとは思いますが現在の環境には余りあっていない様で貨幣価値の違いはありますが一桁価格の上がったカルティエの時計はいつまでも美しく輝いて要る事が今の時計を使う世代にとっては条件の一つと言えるかも知れません。
<査定価格とポイント>
カルティエの時計はペアで購入される方も多く特にこの世代のカルティエの時計は今回のお客様の様にペアでお持ち頂くケースが多い商品です。
シルバーの時計は手入が少し大変というお話をしましたがそれでも今も人気度が高いのがこのヴァンドームのシリーズです。
今回査定価格は180,000円を付けさせて頂きました。
査定のポイントとしてはやはり全体的な経年劣化は見られましたが皮ベルトや時計本体っもまだまだ使用が可能な状態だったと言う事が高額査定のポイントの一つと言えます。
ヴァンドームのシリーズは一般的な時計のベルトが使用出来ないタイプの物なのでベルトを交換するだけでもそれなりの費用がかかってしまいます。
特に革製のベルトは経年劣化で使用してなくてもひび割れてしまったりしてしまうのでそうなってしまうとやはり査定のマイナスポイントとなってしまいます。
更に時計はやはり使用しているとぶつけてしまったりと傷がつきやすいアイテムなのですが今回お持ち頂いた商品は変色はしていましたが傷は殆ど見られませんでした。
傷が少ないというのはどんなアイテムにも共通していますがプラスのポイントです。
<10年後の時計の買取とまとめ>
今回お持ち頂いた商品は少なくとも10年近く購入から経過しており使用頻度も少なかったと言う事でお値段も高額な買取が可能でしたがスマートウォッチが周流になっている令和の時代では数十年前の時計を買い取ると言う事が無くなりかもしれません。
そもそもスマートフォンの登場でカメラや時計の市場は大きく影響を受けており腕時計というアイテムに求める物が時間以外の物に変わりつつあると思います。
腕時計の需要が減って時計の価値が無くなってしまう前におうちに眠っている腕時計がありましたら是非一度当社までご相談ください。
大切な時計を一点一点丁寧に査定させて頂きます。