<甲冑の歴史と骨董としての価値>
今日は日々沢山の査定をさせて頂いている中でも珍しい物を持って来て頂いたのでご紹介したいと思います。
それがこちらの甲冑です。
甲冑とは胴部を守る鎧と頭部を守る兜からなる日本では伝統的な武具です。
因みにその歴史は弥生時代から確認されており日本での甲冑の文化は約2000年以上前から使用されて要る事になります。
埴輪にデザインされて要る物が正に甲冑の起源とも言える物だと思います。
ただ甲冑と言えば織田信長や伊達政宗の様な特徴的な前立てがついていたり真田幸村の様に真っ赤でド派手なイメージが頭をよぎりますが今回お持ち頂いた商品はどちらかと言うと渋めに作成された商品です。
正直今回お持ち頂いた商品の年代などは詳しく特定するのが難しい商品でもっとも有名な戦国時代に武将が着る為に物ではなく甲冑に歴史としてはさほど古くない印象を受ける商品でした。
ただ作成されたメーカーなどの記載は何処にも無く時代背景を特定するには至りませんでした。
ただ商品のそれぞれの作りこみ具合を見ると安易に作られたものではなくきっちりとした作りこみが各所にされており鎧も細部にわたってしっかりと作成がされていました。
最近は武将のコスプレをしたりする事が流行っており軽くてファッション性が高い鎧や兜もたまに見かけますが今回の商品は十分実用性がある物でした。
兜は鉄製でずっしりと重量感がありました。
シンプルなデザインの兜ですが細部までしっかりと細工が施してあり現在でもちゃんと兜として使用出来る状態でした。
因みに甲冑に関してはよくあるケースは見つかった時にはもうかなり傷んだ状態の物が多く有名武将が着けていたような甲冑なら後生大事に扱われて言うと思いますが殆どの物がお値段を付けて引き取るのが難しい物も少なくはありません。
それなりに価値があるものでもやはり保存状態はかなり査定額に影響を及ぼします。
<査定のポイントと価格>
今回お持ち頂いた甲冑は上記でもお話しましたが保存が難しく綺麗な状態で維持するのが大変です。
そういった意味では今回お持ち頂いた甲冑のセットは奇跡のクオリティと言っても過言ではないかもしれません。
まず付属する全てのパーツがそろっており尚且つ非常に良い状態を保っていました。
鎧や兜だけではなく小手や脛更に前立やスタンド、保存箱まで美品と言える状態でした。
ここまでの状態の物は極稀なので査定をさせて頂きながらちょっと身に着けて見たいという衝動にかられました。
以上の事も含めて査定額は120,000円を付けさせて頂きました。
銘のない甲冑としては高額査定になりました。
個人的には羽織の色合いと柄がとても華やかで着るだけで金運が上がりそうな気がしました。
<甲冑や刀剣の今とこれから>
今回お持ち頂いた甲冑と切っても切れない物と言えば刀剣だと思います。
甲冑や刀剣の市場はやはり一昔前と比べると減少しているのは否めないと思います。
特に都心で暮らすとなると甲冑や刀剣を床の間の様なスペースに飾るのはかなり難しいと思います。
そういった意味でも甲冑や刀剣の需要は下がり需要が下れば価値も落ちていきます。
その為甲冑や刀剣の市場としては価値が物凄く上がっている物か物凄く下がっていると言う様に差が歴然と開いているのが現状です。
今回お持ち頂いた商品の様に綺麗な状態で保管していれば査定額もちゃんとついて来ると思いますがたまに出して風に当てたりする様な事はそれなりに労力を要します。
興味があってご自身で買ったものならまだその労力を惜しまないかもしれないですが興味がなければ中々難しいと思います。
もしご自宅やご実家などに放置されている甲冑や刀剣などがありましたら是非一度当社までご相談ください。
専任のスタッフがお客様の大切な商品を丁寧に査定させて頂きます。