名前:F様
年齢:50代
所在地:千代田区
買取した商品:万延小判金 X線(金57_) 約3.3g 小判
買取した品物のご紹介
本日お買取りさせて頂きましたアイテムは、古美術品になります。
こちらの金貨は万延小判金というもので、昔お金として使用されていたものになります。

歴史としましては江戸時代に製造されていたものになり、江戸幕府が解体されえる前の1967年8月6日まで製造されていた事が分かっております。
江戸時代にはこの万延小判金以外にもあと9種類程の金貨があり、使い分けられておりました。
江戸時代初期の小判に比べるとだいぶサイズが小さくなり、金種も低くなっていっており貨幣としての使い勝手を追求した結果のように感じます。
F様のご家族は昔から古銭にロマンを感じており、ご縁があった物は大切に保管されて来たようです。
しかし昨今では何かをコレクションするという趣味はあまり好まれず、ご実家の整理する際にご処分することを決めたようでした。
そもそも万延小判金の存在も良く知らず、本物かどうかわからなかったのでまずは真贋の依頼をしたいとの事で弊社にご依頼頂きました。
状態
状態を拝見させて頂きます。
日常で使用されてきた事から変色や傷、凹みが確認できました。

金貨などは一応古美術品やコレクターズ品として扱われます。
従って綺麗な物、状態がいい物の方が好ましいのは確かですが、元々使用する為に作られた物ですので多少の傷等は仕方がないので大幅なマイナス査定とはなりません。
そもそも未使用品の金貨は無いに等しいと思っていただいても構いません。
当時はコレクションするといったような目的ではもちろんないので、大体の物が使用され傷んでいます。
しかし時計や宝石のように持っているだけで投資価値があったり、身に着けて眺めて鑑賞するようなタイプのコレクターズ品というものではないので多少の傷ではマイナスにならないのです。
査定額
¥75.000-
今回は査定のみとの事でしたが、参考までにお値段をお出しさせて頂きました。
金の含有量で計算しているというよりかは、万延小判金の価値でお値段をご提示させて頂きました。
F様は想像していたより査定金額が高かったのと、今後も使用しないことも踏まえご売却して頂く流れとなりました。
査定ポイント紹介
万延小判金の査定ポイントをご説明します。
まず一番重要なのは真贋です。
このような小判の多くは残念ながらレプリカや模造品が出回ってしまっております。
そんな小判の真贋方法は大きく分けて2種類あります。
まずは彫金や刻印がしっかりはっきり打ってある事です。
下の画像のマーク類をご覧頂くとお分かりになると思うのですが、凹凸がとてもしっかりしているのが見て取れると思います。

線の曲線や厚みなどとてもはっきりと使い分けられ、しっかりと盛り上がっています。
多くのレプリカは細部の作りが甘く、凹凸が感じられなかったりバランスが悪かったりするものが多いです。
その理由としましてはビジネスの為に作っている物である為、細部までこだわるメリットが無いからです。
多くの人はそもそも本物の小判を目にしたことが無いので、細部の違いに気づかないのです。
従って細部に作りの粗さが目立ち、真贋の判定ポイントになるのです。
次に重さです。
いくら昔の物といえど、重さに関しましては寸分の狂いなく作られております。

従って万延小判金の場合3.3g以外の重さが表示される場合にレプリカである可能性が高いです。
最後に金の含有量です。
これはX線をかければどの成分がどのくらい含まれているのかが数値化されるので一目で分かります。
これらの要素をまとめて判断します。
今回のご依頼品は全て万延小判金の数値と合致しますので本物の小判と結論付ける事が出来ます。
万延小判金は金の含有量はそれほど多くはありませんが、コレクターの中で人気が高い為小判の持つ価値として査定額をお出しさせて頂きました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ご自宅に眠る古銭や小判はありませんでしょうか。
価値がある物、無い物の差が激しい時代にはなりましたが価値のあるものだった場合高額査定が期待できます。
今回のケースのようにまずは真贋のみといったご依頼も大歓迎です。
お気軽にお問い合わせください。