名前:C様
年齢:70代
所在地:青森市
買取した商品:pt900 ダイヤ 24.5g 0.32 0.24
買取した品物のご紹介
今回査定のご依頼頂きましたアイテムは『pt900 ダイヤ 24.5g 0.32 0.24』になります。

今回はダイヤデザインリングで、周りにメレダイヤ、中央に一粒ダイヤをセッティングしたものになります。
デザイン的には昔に流行したものですね。
一時期は立て爪ダイヤが流行していたのですが、どこかに引掻けてダイヤがなくなってしまったりする事も多く、こういった埋め込み式のリングが増えました。
ですが、埋め込みダイヤにはデメリットもあり、ランク的に低いダイヤを使用する事が多いんです。
全てとはいいませんが、埋め込みにする事により表面のダイヤのランクしかわからないので一見するとランクの高いダイヤに見えてしまうのですが、外してみるとランクが低い物が使用されていたりする事もあります。
ですが、今回C様にお持ち込み頂いたダイヤは、元々は立て爪ダイヤだった物をリメイクして埋め込み式に変更したとの事でしたので、ダイヤのランクも期待出来るかもしれませんね。
他店では、ダイヤを外して土台の貴金属部分だけのお買取りとなる事も多いのですが、御徒町ラフテルでは、土台+ダイヤの値段を査定額にさせて頂いておりますので、今回もその基準で査定させて頂きました。
状態
それでは状態を見ていきましょう。

側面、角度を変えて見てみました。
こうする事により、ダイヤ本来の輝きや、色味を確認する事ができます。
正面から見た場合、無色透明に見えるダイヤでも角度を変える事によって、少し黄色がかっていたりする事もあります。
C様のダイヤに関しては、正面写真から判断すると中央のダイヤは白く、周りのメレダイヤが少し黄色くなっている事がわかります。
角度を変更してみても、やはり周りのメレダイヤは少し黄色に見えますね。
つまり、ダイヤカラーのランクは低いダイヤを使用している事になりますので、その部分はマイナス査定になってしまいます。
中央のダイヤに関しては、ルーペを使ってもっと細かく見る必要があるという事になります。
次に裏側から見てみます。

裏の写真はこんな感じです。
デザイン的な事にもなりますが、ダイヤの一部分だけを残して周りは蓋をされてしまっている状態です。
これでは、ダイヤの状態を確認する事が極めて難しくなってしまいます。
後で査定ポイントとしてご紹介をさせて頂きますが、ダイヤのクラリティ、いわゆる内包物といって、査定に大きく関わってくるポイントがこういったデザインだと確認が難しいんですね。
今回はC様の許可を頂いて、査定する際に中央のダイヤに関しては外させて頂き査定させて頂きました。
勿論、外させて頂く前に、周りのメレダイヤの査定額、土台部分の貴金属の査定額をお伝えした上でご納得頂いております。
勝手に外したりしたり、外したからといって査定額を出さないという事は絶対にありえませんので、そこはご安心下さいね。
査定額
¥149.500-
今回はこちらの金額でお買取りさせて頂きました。
中央のダイヤ自体には5万円査定額をつけさせて頂きました。
ダイヤ自体の大きさはそこまでなかったのですが、やはり元々は立て爪にセッティングさせていたダイヤという事もあり、ランク自体はそこまで悪い物ではありませんでした。
一粒ダイヤでも0.5を超えてくるとランク次第では10万以上の査定額になる物も御座いますので、そういったダイヤをお持ちの方は是非、御徒町ラフテルへお持ち込みください。
査定ポイント紹介
それでは、ダイヤの査定ポイントになります。
・Carat (カラット):重量
ダイヤモンドの重さを表す単位はカラットといいます。
カラット数が大きいほど希少性が高まり、価値も上がります。
0.2カラット以下の小粒なダイヤモンドは「メレダイヤ」と呼ばれ、品質にもよりますが数百円〜数千円程度の価値になることが多いんですね。
・Color (カラー):色
無色透明に近いほど価値が高く、D(無色)からZ(黄色味が強い)までの23段階で評価されます。
D、E、Fはほぼ無色透明とされ、特にDは最高評価で高額査定になる事が多いです。
G以上の評価であれば、肉眼で黄味はほとんど気になりませんが、ランクが低いカラーになってくると、黄色やブラウン系の色になっている事が殆どです。
・Clarity (クラリティ):透明度
ダイヤモンド内部の「内包物(インクルージョン)」や表面の「キズ(ブレミッシュ)」の有無、大きさ、数、位置などによって評価されます。
内包物やキズが少ないほど透明度が高く、価値が上がります。
FL(フローレス:キズ、内包物なし)が最高評価で、肉眼では発見困難なSI1、SI2以上であれば輝きに影響することはほとんどありません。
同じグレードでも、内包物の種類や位置(例えば、中心にある黒いカーボン系の内包物は評価が下がる)によって値段が大きく変わることがあるので、この部分を実際にお持ち込みして頂いた際にしっかり見させて頂きます。
・Cut (カット):輝き
ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すための研磨技術とプロポーション(形やバランス)を評価する基準になります。
ラウンドブリリアントカットが一般的でダイヤモンドの輝きを1番引き出すカットになっています。
Excellent(エクセレント)からPoor(プア)までの5段階で評価されます。
特に「3EX(トリプルエクセレント)」は、カットの総合評価、対称性、研磨状態のすべてがExcellentと評価されたもので、最高の輝きを持つとされています。
また、「ハート&キューピッド(H&C)」と呼ばれる現象が見られるダイヤモンドも、優れたカットの証として高く評価されています。
ラウンドブリリアントカット以外の「ファンシーカット(ペアシェイプ、オーバル、プリンセスなど)」にはカット評価はつきませんが、一般的にラウンドブリリアントカット以外はマイナス査定になりやすい傾向がありますが査定額が出ないわけではありませんのでご安心下さい。
・蛍光性 (Fluorescence)
ダイヤモンドが紫外線に当たった際に発する光の強さや色合いを評価します。
基本的には「None(蛍光性なし)」が最も評価が高く、蛍光性が強い(Strong Blueなど)とマイナス評価になる傾向があります。
ただし、蛍光性があっても輝きに影響しない場合もありますので、そこは実際に査定させて頂く時に確認致します。
・鑑定書 鑑別書の有無と内容
こちらは必ずしも必要という事では御座いません。
あくまで参考程度に使用させて頂くのみで、御徒町ラフテルではダイヤをしっかり査定出来る査定員がおりますので、実際に見て評価を致します。
・デザイン・地金・ブランド
ダイヤモンドを留めているリングやネックレスのデザインや、使用されている地金(プラチナ、18Kゴールドなど)の種類も査定に影響します。
高価な地金が使われている場合はその価値も上乗せされます。
有名ブランド(ティファニー、カルティエなど)のジュエリーであれば、ブランド価値も査定額に加味されることがあります。
そして、今までの経験上、ランクの高いダイヤに関しては基本的にプラチナの台を使用している事が多いです。
プラチナは色でいうと白に近い物になりますので、そこにカラーランクが低いダイヤをセッティングすると目立ってしまう為に売れないんですね。
それをわからないようにする為に使う土台としてゴールド系が多いです。
ゴールド色がダイヤに写り込む為、ダイヤ本来のカラーがわからなくなるんです。
そうやってごまかしている物が多かったです。
少し長くなってしまいましたが、ダイヤは上記ポイントを重点的に査定させて頂きます。
C様のダイヤに関しては、上記ポイントを査定した上での査定額になっておりますが、カラットを考えると、高い査定額になっています。
C様も他店ではダイヤには値段がつかないという説明を受けていたという事と、細かく見てくれたからという理由で今回はご納得した上でご売却を決断して頂けました。
まとめ
今回、C様からお買取りさせて頂いた、『pt900 ダイヤ 24.5g 0.32 0.24』ですが、近年ダイヤの収穫量が減少傾向になる事もあり、査定額が数年前よりも高くなってきております。上記で説明したように、査定ポイントは沢山御座いますが、それだけに、それらをクリアするダイヤである場合は、意図せぬ高額査定になる可能性も御座いますので、使用していないダイヤや、新しくダイヤを購入し、使わなくなったダイヤなど御座いましたら、御徒町ラフテルへまずは見せて下さい。
御徒町という宝飾街で15年という歴史もあり、今までにも様々なダイヤモンドや色石を見てきましたので、査定には自信があります。
他店周りの中の1つとして考えて頂いても構いません。
気になる事があれば、まずは御徒町ラフテルを思い出してみて下さい。
スタッフ一応、心よりお待ちしております。