名前:O様
年齢:70代
所在地:つくば市
買取した商品:CONTAX TLA200 フラッシュ ストロボ 現状品 ケース付属 カメラアクセサリー コンタックス
買取した品物のご紹介
今回依頼頂いたアイテムはCONTAX TLA200 フラッシュストロボとなります。

CONTAX TLA200は、CONTAX Gシリーズのカメラとの相性が良く、コンパクトながらも高性能なフラッシュとして、今でも根強い人気があります。
旦那様の物で使用せずタンスに眠っていたので査定に来たとの事です。
状態
アイテムの状態を見させて頂きました。

表面、外観は細かな擦り傷は見られますが比較的綺麗な状態です。
電源確認もOKで良好な状態です。

側面部分も破損は見られません。

こちらも同様です。

ケース付きでプラス査定です。
査定額
¥60,000円
状態が良かった事と根強い人気が(需要)ある事で高額査定となりました。
O様は1万位いけば良いと思っていたらしく大変喜ばれておりました。
査定ポイント紹介
CONTAXTLA200フラッシュストロボを査定に出す際、高く評価されるためのポイントと、査定士が確認する主要な項目を以下にまとめます。
1. 動作状態 (最も重要)
査定の最も重要なポイントは、ストロボが正常に機能するかどうかです。
発光の有無
電源を入れて、充電ランプが点灯し、その後消灯して発光可能状態になるか?テスト発光ボタンを押して、きちんと発光するか?確認が必要です。
TTL調光の機能
CONTAX Gシリーズ(G1, G2)などの対応カメラに装着し、TTL自動調光が正常に機能するか。これがTLA200の最大の強みであり、機能しないと査定額が大幅に下がります。
充電速度と電池持ち
充電時間が極端に長くないか?電池の消費が異常に早くないか?確認が必要です。
異音・異臭・発熱の有無
充電時や発光時に、異常な高周波音、焦げ臭い匂い、過度な発熱がないか?確認が必要です。
スイッチ・ボタンの操作感
電源スイッチやモード切り替えスイッチ、テストボタンなどがスムーズに操作でき、ぐらつきがないか?確認が必要です。
2. 外観の状態
見た目の状態も査定額に大きく影響します。
傷・スレ・塗装剥がれ
本体全体に目立つ傷やスレ、塗装剥がれがないか。特に角やホットシュー取り付け部分に注意しましょう。
汚れ・カビ・べたつき
表面の汚れやカビ、経年によるべたつきがないか。特にラバー部分や表面加工が劣化している場合があります。きれいな状態であるほど高評価です。
査定前に柔らかい布で拭くなど、可能な範囲で清掃しておくと良いでしょう(ただし、水拭きは厳禁です)。
電池室の状態
電池蓋の開閉がスムーズか?電池室内に液漏れ跡や腐食がないか。これは動作不良の原因にもなるため、非常に重要です。
3. 付属品の有無
付属品が揃っているほど、査定額は高くなります。
元箱: 製品の入っていたオリジナルの箱があるか。箱の状態も影響します。
専用ケース: TLA200専用のソフトケース(革製など)があるか。
取扱説明書: オリジナルの取扱説明書があるか。
保証書: 購入時の保証書があるか(期限切れでも、付属品として評価されることがあります)。
4. 色の種類
ブラックモデル: TLA200にはシルバーとブラックがありますが、ブラックモデルは生産数が少なく、希少価値があるため、シルバーよりも高値で取引される傾向にあります。
5. 清掃状況
査定に出す前に、可能な範囲で以下の点をきれいにしておくと印象が良くなり、査定額アップにつながることがあります。
本体表面: 柔らかい布で指紋や軽い汚れを拭き取ります。
ホットシュー接点: 乾いた綿棒などで、接点部分の汚れを優しく拭き取ります。
電池室: 液漏れ跡などがある場合は、可能な範囲で清掃しますが、無理は禁物です。
商品の状態を写真で送るなどして、目安の金額を把握することができます。
これらのポイントをしっかり押さえておくことで、CONTAX TLA200の適正な価値を理解し、より良い条件で査定を受けることができるでしょう。
まとめ
最後にコンタックスがカメラ愛好家やコレクターの間で高い人気を誇る理由を紹介します。
1. カール・ツァイス(Carl Zeiss)レンズ
コンタックスの最大の魅力は、なんと言っても世界的に評価の高いカール・ツァイス製レンズが搭載されている点です。
描写力: ツァイスレンズは、その卓越した光学性能により、非常にシャープでコントラストの高い描写、そして美しいボケ味を実現します。特に、T*(ティースター)コーティングによる逆光耐性やヌケの良さは高く評価されています。
独特の写り: 単に解像度が高いだけでなく、独特の「空気感」や「立体感」を表現すると言われ、多くの写真家を魅了してきました。これは、デジタルでは得られにくいフィルムならではの描写と相まって、特にフィルムカメラ愛好家から支持されています。
2. 優美なデザインと高い質感
コンタックスのカメラは、そのデザイン性の高さでも非常に有名です。
チタン製ボディ: CONTAX T2やT3などの高級コンパクトカメラは、チタン素材を贅沢に使用しており、軽量でありながら高い耐久性と高級感を両立しています。手に取った際のずっしりとした金属の質感は、所有する喜びを満たしてくれます。
洗練された外観: ミニマルでスタイリッシュなデザインは、ファッションアイテムとしても成立するほど洗練されており、多くの人を惹きつけます。
3. 高い操作性と先進性
当時の最先端技術を積極的に取り入れ、高い操作性を実現していました。
高精度なAF・AE: T2やT3などのコンパクトカメラは、高精度なオートフォーカス(AF)と自動露出(AE)機能を搭載しており、初心者でも簡単に美しい写真を撮影できる操作性の良さがありました。
革新的な技術: RTSシリーズなどの一眼レフでは、リアルタイムシステム(RTS)と呼ばれる電磁レリーズや、フィルムの平面性を高めるバキュームプレッシャープレート(RTS III)など、画期的な技術を投入し、プロフェッショナルユーザーの要求に応えました。
レンジファインダーの傑作: G1、G2は、オートフォーカスレンジファインダーという、当時としては画期的なコンセプトで登場し、その小型さとツァイスレンズによる描写で一世を風靡しました。
4. ブランドストーリーと希少性
ドイツの伝統: 元々はドイツのツァイス・イコン社が製造していた歴史を持つブランドであり、その伝統と格式が現在の人気にも繋がっています。その後、日本のヤシカ(京セラ)がブランドを引き継ぎ、日本の技術力と融合させることで、新たな傑作を生み出しました。
京セラからの撤退: 京セラが2005年にカメラ事業から撤退したことで、新品の供給が止まり、現行で入手するには中古市場に頼るしかなくなりました。この希少性が、コレクターズアイテムとしての価値を高めています。
著名人の愛用: 有名な写真家やセレブリティが愛用していたことでも知られ、そのことがさらなる人気を呼びました。
5. フィルムカメラとしての魅力
デジタルカメラが主流となった現在でも、フィルムカメラならではの写りや、一枚一枚を大切に撮るプロセスが再評価されています。コンタックスは、その高い描写力と操作性から、フィルムカメラの魅力を最大限に引き出せるブランドとして、今もなお多くのユーザーに支持されています。
これらの要因が複合的に絡み合い、コンタックスは単なるカメラとしてだけでなく、一つの文化的なアイコンとしても、その価値を確立していると言えるでしょう。