名前:F様
年齢:60代
所在地:台東区
買取した商品:pt900 エメ 2.6g 0.95ct 0.85ct 0.64ct
買取した品物のご紹介
今回依頼頂いたアイテムはエメラルドピアスになります。

母からの頂き物で使用していない為、査定に来たとの事です。
状態
アイテムの状態を細かく見させて頂きました。

PT900の素材に中央エメラルド、周りにダイヤを施したアイテムです。
エメラルドで最も価値が高いとされる色は、鮮やかで、暗すぎない、純粋な緑色から帯青緑色です。それに近い色合いです。

裏面、ピアスにしては大き目のデザインです。
擦り傷など見られ若干のマイナスポイントです。
査定額
¥79,000
エメラルドにプラスしてプラチナ、ダイヤ分を加味して上記の金額を出させて頂きました。
F様はこんなに行くと思っていなかったらしく大変喜ばれておりました。
査定ポイント紹介
エメラルドの査定ポイントは、ダイヤモンドの「4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)」に似ていますが、エメラルド独自の評価基準も加わります。特に色が最も重要視される傾向にあります。
主な査定ポイントは以下の通りです。
カラー(色):
色相(Hue): 純粋な緑色、またはわずかに青みを帯びた緑色が最も評価されます。黄色みが強すぎるものは、エメラルドではなく「グリーンベリル」と分類され、価値が下がる可能性があります。
トーン(Tone): 色の濃さの度合いです。暗すぎない鮮やかな「中程度の濃さ」が理想とされます。色が薄すぎると価値が低くなり、濃すぎると黒ずんで見えてしまい、輝きが失われるため評価が下がります。
彩度(Saturation): 色の鮮やかさ、または生き生きとした度合いです。鮮やかで深みのある色が好まれます。くすんだ色合いは評価が下がります。
均一性: 色ムラがなく、全体的に均一な色合いをしているものが高く評価されます。
クラリティ(透明度・内包物)
エメラルドは性質上、内部に「インクルージョン(内包物)」が多いことで知られています。「ジャルディン(庭園)」と呼ばれる独特の内包物は、エメラルドの個性とも言えます。
しかし、内包物が少ないほど透明度が高く、光の透過を阻害しないものが高く評価されます。
内包物が石の美しさを損なわない程度で、目立たない位置にあるものが良いとされます。
肉眼で目立つ大きなキズやヒビは、価値を大きく下げる要因となります。
カット(Cut)
エメラルドはインクルージョンが多く、衝撃に弱い性質があるため、欠けにくいように「エメラルドカット」と呼ばれる長方形のステップカットが施されることが多いです。これは、インクルージョンを目立たなくさせる効果もあります。
カットの形状だけでなく、宝石の輝きや色を最大限に引き出すように、シンメトリー(対称性)やプロポーション(比率)が適切に施されているかが評価されます。
カラット(Carat Weight:重さ)
宝石の重さを示す単位です。1カラットは0.2グラムに相当します。
一般的に、他の品質要素が同等であれば、カラット数が大きいほど希少性が増し、価値が高くなります。ただし、エメラルドの場合、色やクラリティが最優先されるため、いくら大きくても品質が低ければ価値は大きく下がります。
産地:
エメラルドの産地は多岐にわたりますが、特にコロンビア産のエメラルドは、その独特の鮮やかな緑色と品質の高さから、最高級品として世界中で高く評価されています。
その他、ザンビア産、ブラジル産なども有名です。産地によって色味やインクルージョンの特徴が異なるため、査定の際に考慮されます。
エンハンスメント(処理の有無)
ほとんどのエメラルドは、色や透明度を改善し、内部のヒビや傷を保護するために、オイルや樹脂などによる「含浸処理(オイル処理)」が施されています。
この処理の程度(無処理、微量、少量、中程度、多量など)が査定に大きく影響します。無処理のエメラルドは非常に希少で、高額な価値が付きます。鑑別書に処理の有無や程度が記載されます。
テリ・輝き
宝石全体が放つ光沢や輝きも重要です。内包物があっても、美しいテリ(輝き)を持つエメラルドは評価が高くなります。
これらの要素が総合的に判断され、エメラルドの最終的な価値が決定されます。査定を受ける際は、これらのポイントを理解しておくことで、より納得のいく評価に繋がるでしょう。
まとめ
エメラルドは、「宝石の女王」とも称される、世界中で愛される美しい緑色の宝石です。その独特の魅力は、いくつかの特徴的な性質によって生み出されています。
自宅に眠っている宝石がありましたら御徒町で創業15年の弊社までお問合せ下さい。