名前:I様
年齢:70代
所在地:つくば市
買取した商品:pt900リング 5.2gアレキサンドライト 0.51ctダイヤモンド計 0.43ct
買取した品物のご紹介
今回お持ち込みいただいたのは、こちら。

プラチナの輝きとダイヤモンドの装飾がアレキサンドライトをより一層引き立てる、非常に華やかなデザインのリングです。
• 地金: Pt900(プラチナ900)
• 総重量: 5.2g
• 中石: アレキサンドライト 0.51ct(オーバルカット)
• 脇石: ダイヤモンド計 0.43ct(ラウンドブリリアントカット&バゲットカット)
アレキサンドライトは、1830年代にロシアのウラル山脈で発見された比較的新しい宝石ですが、その最大の特徴は「変色効果(カラーチェンジ)」にあります。
太陽光や蛍光灯の下では「深い緑色」や「青緑色」に見え、白熱灯やキャンドルの光の下では「赤紫色」や「ワインレッド」へと劇的に色が変化します。
この「昼のエメラルド、夜のルビー」とも呼ばれる二面性が、アレキサンドライトを唯一無二の存在にしています。
今回のお品物も、0.5ctアップというしっかりとしたサイズ感のアレキサンドライトを中心に、周囲を質の高いダイヤモンドで二重に取り巻いた豪華な作りとなっており、バブル期から平成初期にかけてのジュエリー全盛期を彷彿とさせる気品溢れる逸品です。
状態
ジュエリーの査定において、状態のチェックは欠かせません。
今回のお品物は、長年大切に保管されていたことが伺える非常に良好なコンディションでした。
1. 石の状態:

アレキサンドライトは硬度が比較的高い(モース硬度8.5)宝石ですが、経年による表面の小傷や、ガードル(石の縁)部分の欠けが起こりやすいものです。
しかし、今回の石は目立つ欠けや摩耗もなく、テーブル面も非常にクリアな状態でした。また、内包物(インクルージョン)も肉眼ではほとんど気にならない程度の高い透明度を保っています。
2. 枠(地金)の状態:
プラチナ部分は、裏側などに日常使いに伴う細かな擦れ傷(スレ)は見受けられましたが、深い打痕や歪み、変形はありませんでした。
3. 石留めの緩み:特に今回のような多数のダイヤモンドを配した「取り巻きデザイン」の場合、爪が浮いて石が動いてしまうことがありますが、職人による点検の結果、全ての石がしっかりと留まっていました。
査定額
¥56,000-
査定ポイント紹介
アレキサンドライトの査定は、一般的なダイヤモンドや色石(ルビー・サファイア等)に比べても非常に専門性が求められます。
今回、特に高評価へと繋がったポイントは以下の3点です。
①変色効果の鮮明度:アレキサンドライトの価値を左右する最大の要因は、「どれだけはっきりと色が変わるか」です。
色が薄かったり、変化が曖昧だったりするものは評価が伸び悩みますが、今回のお品物は、光源を変えた際の変化が非常にドラマチックで、コントラストがはっきりとしていたため、高い評価をさせていただきました。
②石の色味と透明度:変色前(地色)が黒ずんでおらず、鮮やかな青緑色をしていること、そして変色後が濁りのない赤紫色であることが理想です。
0.5ctというサイズは、アレキサンドライトとしては「大粒」の部類に入ります。1ctを超えると価格が跳ね上がる世界ですが、0.5ctを超えていることで、宝石単体としての資産価値もしっかりと付与されます。
③脇石(ダイヤモンド)とデザイン性:センターのアレキサンドライトを囲む0.43ctのダイヤモンドも重要な査定対象です。
写真をご覧いただくとわかる通り、中心に向かって配置されたバゲットカット(長方形)のダイヤが、放射状の輝きを生み出しています。
ダイヤモンド自体のクラリティ(透明度)も高く、無色に近いものが選ばれているため、製品としての完成度を底上げしています。
④刻印の整合性:リングの内側に刻まれた「Pt900」「0.51」「0.43」といった刻印の正確さを確認します。
これらは品質を保証する証であり、重量や石のサイズが実際の計測値と一致していることが、査定の信頼性に繋がります。
まとめ
今回お買取りしたアレキサンドライトのリングは、石の希少性、状態の良さ、そしてデザインの華やかさという三拍子が揃った素晴らしいお品物でした。
アレキサンドライトは現在、主要な産地であったロシアでの採掘が激減しており、ブラジルやスリランカ産が主流となっていますが、良質な原石の流通量は年々減少しています。
そのため、中古市場における需要は非常に高く、価格も高騰傾向にあります。









