珊瑚ルースの買取額を上げるための方法とは

珊瑚ルース

お客様情報

お客様：　T様

所在地：　千葉県

年齢：　　60代女性

買取方法：店頭買取

売却品：　珊瑚　ルース　10.23ｇ　20ｍｍ

買取価格：買取金額　　￥98.000－

買取を依頼した理由

今回ご依頼のT様がお若い頃に、記念のジュエリーとしてお買い求めになられた珊瑚です。リングとして購入されたのですがリング台から外れてしまい、そのまましまってあったとのこと。リングの台座は他のアクセサリーとともに売却したため、この珊瑚のルースだけが残りました。

老後の整理として少しずつ思い出の品を片付けており、今回はお嬢様にご相談されてインターネットで当店を見つけていただき、ご依頼いただきました。

当店ではこのようなアクセサリーから取れてしまった珊瑚も査定をしております。もちろん通常のリングも貴金属部と共に査定も可能です。その場合は珊瑚の買取価格に貴金属の重量、他の宝石の査定も含めすべての査定額をお伝えしています。

今回のT様のケースはリングの台座から外れてしまった珊瑚のご依頼でした。まずお持ちいただいた珊瑚が本物かどうかを確認します。

確認する方法は、ルーペなどで珊瑚をじっくり拝見し、持った感じの重量、感触、傷の状態、珊瑚への熱の伝わり方を確認します。

本物の珊瑚はもともと深海に生息する生物です。ですからややひんやりとした感触で、しばらく手の平にのせていると、じんわりと温度が変化していきます。また独特のツヤを帯びており、トロリとした輝きがあります。

加工された珊瑚の場合は、穴を開けてあることが多いので、そこから断面の様子を確認します。傷のつき方や、珊瑚独特の「フ」や「ヒ」など、内包物やクラックなどが確認できれば、本物に間違いありません。

珊瑚に表れる「フ」は、珊瑚の骨のような内包物で、白いふんわりとした斑点か縞模様のように見えます。珊瑚は生物なので骨のような組織を持っているのですが、その断面が珊瑚の加工面に表れているのです。

また「ヒ」は、深海から珊瑚の引き上げる時に、その圧力差で珊瑚に入ることがあるクラックで、ひび割れのように見えるのが「ヒ」です。

それ以外にも深海で珊瑚が成長する時に穴があいたり、古くなって倒れると風化して虫食いのような穴が無数にあくことがあります。

加工の際に傷がついたり、使用中に傷がつくこともありますね。

これらの珊瑚の特徴が確認できれば、その珊瑚は本物だと鑑定できます。偽物の場合はこれらの特徴をわざわざ作ることはしないですから、人工的なつるりとした輝きを持っていることが多いです。

珊瑚が本物だと判断できたら、次は珊瑚そのもののカラー、大きさ、そして重さなどをポイントに査定を進めていきます。

珊瑚にはカラーグレードという色合いの区別するためのグレードがあります、最も高価なものは「血赤珊瑚」と呼ばれる深紅の赤色をした珊瑚で、大変希少価値が高いものです。

その赤色がだんだん薄くなると桃色に近くなり、カラーグレードもダウンしていきます。

また重量と大きさは比例しており、大きさが10ミリを超えるとやや高値の査定がつき、さらに20ミリを超えると数十万円になる珊瑚もあります。

今回のT様がお持ち込みになった珊瑚のルースは本物の珊瑚でした。大変大きなサイズの希少性の高い珊瑚でしたので、98000円という高額な査定をつけさせていただきました。

珊瑚のカラーは血赤珊瑚まではいかないものの、赤色がかなり濃い珊瑚で、大きさも申し分のない大玉の20ミリです。重量感もほどよく美しい光沢をまとっています。

「フ」は表面にはほとんどあらわれておらず、「ヒ」も入っていません。軽い傷がありますが、おそらく使用中についた古い傷だと思われます。

珊瑚にある縞模様もほとんど見られず、表面はつややかな照りを持っています。

長い間しまわれていたため、少しだけくすみが見られますが、ジュエリーとして再加工する時にしっかりと磨く事で、再び装飾品として息を吹き返すことでしょう。

ここまで大玉できれいなカットを施してある珊瑚の丸玉には、なかなかお目にかかることができません。

今回お持ち込みいただいたT様からは、長い間しまいっぱなしですっかり忘れていた珊瑚が、予想以上の高額となり本当に嬉しいです、とお喜びの声をいただきました。リングの台座を処分してしまったので、購入した時の価値はつかないと思われていたそうです。

このように長年大切にされてきたジュエリーも、しっかりとした鑑定を行い、ご満足いただけるお値段で買取をさせていただきます。

ぜひ珊瑚の買取には弊社ラフテルまでご用命くださいませ。