お客さま情報
お客様: T様
所在地: 東京都
年齢: 60代女性
買取方法:店頭買取
売却品: エメラルド リング Pt900 8.7g 1.19ct D1.07ct
エメラルドリング 買取を依頼した理由
この指輪は、親戚の叔母からいただいたものらしいのですが、叔母には、子供がいなかったので、いくつか指輪を譲ってもらったそうです。
この指輪を、なぜ、売却しようと考えていたのか聞いたところ、お客様は、ふだんから指輪をつけて出歩くことがなかったそうです。
しかも、宝飾リングだと、特別な行事のときに活用するぐらいで、普段の生活では、滅多に身に着けることがなかったそうです。
それと、リングのサイズがすこし小さいので、指につけると圧迫感があり、サイズ直しをすると料金がかかるので、どこかに持っていって売りたいと考えていたそうです。
とくにあげるような人がいなかったので、値段が付くんだったら売りたいということでした。
叔母からもらったものだったので、御客さま、指輪を売ることに気が咎めるような気持ちあったそうですが、ジュエリーを引き受けたときに、叔母が、この指輪は、あなたの好きにしていいからって、言ってくれていたそうなので、やっと、気持ちの決心が付いたようです。
買取価格
エメラルドリング ¥120,000-
エメラルドリング 査定のポイント
このリングに付いている中石は、天然のベリルと呼ばれる柱状の鉱物から取り出されたエメラルドだと思われます。
このベリルにクロムとバナジウムが含まれることで、宝石になりうるエメラルドになりますが、天然のベリルは、内包物が多いために内部のキズが目立ってしまうので、オイルや樹脂を浸透させて内部のキズを目立たなくさせる化学処理がなされたエメラルドがほとんどです。
このエメラルドもオイルの含浸処理が見受けられましたので、オイルが蒸発するとエメラルドの発色の度合いに変化が起きてきます。
そのためエメラルドは、色落ちがあったりすると減額になってきますので、煌びやかな緑色をした状態のエメラルドが高額になる可能性があります。
このエメラルドを見てみると、少しですがオイルが蒸発して内部のキズが浮き出しているようです。
エメラルドの色合いが落ちているので、グレードがすこし下がりますが、宝石の表面にフェザーと呼ばれるような割れがなかったので、あまり使用されていなかったのかもしれません。
エメラルドは、鉱物の特徴として硬度があまりないほうなので衝撃に弱い宝石です。普段から気をつけて使用しないとすぐに宝石の表面にキズが付いてしまいます。
このエメラルドは、透明度を改善するための含浸処理がなされていて、宝石のカッティングも良いものでした。
脇石のメレダイヤも輝きが良く、総合的に判断として、この買取額とさせていただきました。
エメラルドリング 買取 まとめ
天然のエメラルドの査定基準は、透明度と色合いがどのくらいあるのか確認します。
やはり、天然のベリルは、内部に無数のキズがある状態のモノが多いために、化学的な処理がなされていることがほとんどです。
しかも、天然エメラルドの結晶の構造が六角柱になっていることから、カッティングしたときに端の箇所が欠けてしまうことがないように工夫がなされています。
そのためエメラルドは、カットの段階で破損防止のために八角形に削られて、宝石を上からみたときに透明度を引き立たせることができるエメラルドカットがなされています。
このカッティング方法は、エメラルドのクラリティを引き出すことができるので、見た目の良いエメラルドに仕上がるようです。
エメラルドの判定をみるときに、鉱物として天然ベリルと認められることができるのか、透明度を改善するための化学的な処理がなされているのか、そして、カットの形式などを加味しながら、その宝石のグレードをみていきます。
そこで、エメラルドの良さを引き出すための工夫として、脇石にふんだんのメレダイヤを散りばめることで、そのリングの輝きを引き立たせているようです。
それと、エメラルドの大きさも金額に関係してきますが、大きくなればなるほど、内包物も目立ってくるので、あくまでも、そのエメラルドにどれほどの透明度があるのかを判断していきます。