宝石買取実績 エメラルド リング Pt900 2.68ct
お客様情報
お客様: M様
所在地: 東京都
年齢: 60代
買取方法:出張買取
売却品: エメラルドリング Pt900 9.8g 2.68ct D0.4ct
エメラルドリング 買取を依頼した理由
M様は長野県から東京に嫁いで来られたのですが、2人の息子さんも独立していてご主人も3年前に亡くされたので、来年には地元の長野にある高齢者専用住宅に入居される予定だという事です。
現在、身の回りの物を整理されているという事で、今回査定のご依頼をいただきました。
買取価格
エメラルドリング買取金額 ¥130,000-
エメラルドリング査定したポイント
今回ご依頼いただいたリングでは、やはり中央に配置された2.68ctのエメラルドの評価が非常に大事になりました。
2カラット超えのエメラルドは希少性が高く、また今回のエメラルドは色もAランクで透明度も高く非常にきれいなエメラルドでした。
エメラルドは結晶の特性上キズが多い鉱石なので、傷の全くない原石が取れる事は殆どありません。
ですから、エメラルドに関しては宝石として流通させる過程で90%以上の石にオイル等の含侵処理が成され、エメラルド内部のキズを目立たなくする処理が行われます。
この含侵処理によってエメラルドの透明性やキズは人為的に改善できるのですが大きさは人為的には大きくできないので、2カラット以上という大きさは評価が高くなる要因になります。
また中央に配置された石が良い物ですと、周りを彩るメレダイヤも良いダイヤを使う事が多いので、ダイヤも含めて高評価とさせていただきました。
エメラルドリング買取 まとめ
古代から希少な宝石として珍重されてきたエメラルドは、希少であるが故に偽物も多く作られてきました。
エメラルドの偽物としては、ガラスに着色処理をした物やガラスと本物のエメラルドを貼り合わせた物などがあります。
このガラスの加工物に関しては、比較的に容易に偽物だと見破る事ができます。
しかし、20世紀に入りアメリカで人工的にエメラルドを作り出す技術が開発され、科学的には同じエメラルドが人の手によって作り出されるようになりました。
この人工エメラルドを天然のエメラルドであるかのように宝石として販売している悪徳業者も現れるようになってしまいました。
では、人工的に作り出されたエメラルドと天然のエメラルドを区別する最大の要素は何でしょうか?
それは、エメラルドが非常にキズの多い宝石だという事です。
天然のエメラルドには、必ずと言っていいほどに細かいキズや内包物があります。
しかし、人工的に作られたエメラルドは科学的には全く同じ物であっても、天然エメラルドに見られるようなキズや内包物が見られないのです。
皮肉にもキズがなく透明度も高いきれいなエメラルドであるという事が、人工的に作られた事を証明する理由になってしまうという事です。
人工エメラルドを「人工エメラルド」として販売している業者のウェブページを見ると天然石よりも美しいという事をアピールする文言が目立ちますが、人工エメラルドには希少性はなく単に美しい石以上の物ではありません。
私たちが人工宝石を査定評価する際には、非常に低い評価になる理由がこの「希少性」にあるのです。
人工エメラルドは無限に作りだす事ができてしまいますので、希少価値という事ではその辺にあるガラス窓等と変わらないのです。
この美しすぎる人工エメラルドですが、人工エメラルドを天然エメラルドとして高額で売りたい悪徳業者の執念もすさまじく、人為的にキズや内包物を作り人工エメラルドと天然エメラルドの違いを無くそうという動きも続いています。
近年、そんなキズのある人工エメラルドも市場に出回っているという話を聞きますので、キズや内包物によって人工と天然を見極める事ができるのも、あと数年かもしれません。