宝石買取実績 エメラルド リング Pt900 0.52ct
お客様情報
お客様: B様
所在地: 東京都
年齢: 60代女性
買取方法:店頭買取
売却品: エメラルドリング Pt900 5.1g 0.52ct D0.12
エメラルドリング買取を依頼した理由
この指輪は、祝辞のときなどに母がよく身に着けていたものらしいですが、昨年、母が亡くなったので遺品として受け継いだ指輪らしいです。
ですが、サイズ直しが必要で、かつ、デザインがふるかったので、今後使用することはない指輪だったので、処分にするのに困っていたそうです。
そこで、その指輪を娘さんにあげようとしたのですが、その指輪は要らないと言われたそうです。
なので、値段云々よりも、買取ってくれるところを探していたらしいです。
そのほか処分したい遺品がたくさんあるらしいので、す少しずつ減らしていきたいと考えているようでした。
そのほどんどが、宝飾品のリングやネックレスななどのアクセサリー系のものらしいです。
故人の母は、ジュエリーなどの嗜好品をあつめることが好きだったようです。
このお客様は、指輪以外も整理したいものがあるらしいので、後日、持って来てもらうことになりました。
買取価格
エメラルドリング買取金額 ¥17,000-
エメラルドリング査定したポイント
エメラルドは緑柱石と呼ばれる六角の結晶からなっていることから、宝石として使用できる緑玉が採掘されるところが限られているようです。
その多くはコロンビア産のエメラルドが、輝きと濃い緑色を内包している良質の宝石が採られているようですが、鉱石としての結晶構造が六方晶系なので、天然ものの緑柱石は、内部におおくのキズと内包物を持った石が多いことから、化学的な処理を施して宝飾品にしていくものがほとんどです。
ベリルという鉱物は、金属元素のベリリウムとアルミニウムを主成分にして結晶化したものですが、ひとつの造形になるまでに微量の不純物を取り込んでしまうことから内部にキズのような線が入ってしまうのです。
そのためエメラルドの処理は、特殊なオイルに浸してから内部のキズを補正することや透明度をあげるための工夫がなされています。
このように一般的に流通しているエメラルドの多くは、より輝きと色合いを引き出すための含侵処理がなされていることがあります。
このオイル含侵がなされたエメラルドとノンオイルと呼ばれる天然のままの状態のエメラルドでは、宝石としての価値が変わってきます。
今回、査定させていただきましたエメラルドのリングは、色合いと輝きを改善するための含侵処理がなされていたことから、ごく一般的なエメラルドと判断しました。
それとエメラルドは大きさがないと、価値がそれほどたかくなりません。
エメラルドリング買取 まとめ
エメラルドが宝飾品として市場に出回るまでには、ほとんどのベリルは、内包物やキズがあるため造形美をよくするための化学的な処理をほどこした宝石がほとんどです。
ベリルは結晶の構造が衝撃に弱いことから、特殊なオイルに浸すことで強度をたかめて、内部のキズなどを目立たなくさせることができます。
この処理方法は、よく内包物がみられる宝石にほどこすやり方で、照りのある鮮やかな緑色をだすためにオイルを天然ベリルに浸透させていきます。
オイル処理がほどこされた宝石は、経年の劣化によって付着していたオイルが気化して色合いと輝きが落ちてしまうことがあります。
そのなるとエメラルドの価値も下がってしまうことになるので、エメラルドをお持ちの方がいらっしゃいましたら、エメラルドの状態が悪くなるまえに、是非いちど査定にも持ってきていただきたいです。
そのほかにエメラルドは衝撃に弱いことからステップカットと呼ばれるカッティングがなされることがあります。
このカッティングをすることで破損しないようにするための工夫がなされています。
これらの方法を駆使することで、八角形に形成されるとエメラルドの透明度をたかめる効果があるそうです。
もともと耐性のないエメラルドは、特殊なカットと化学的な処理を複合させることで、宝飾品として市場に販売されることになります。
このことからもエメラルドは、加工する職人の腕が試される宝石になるようなので、鮮やかな色合いと輝きを持っていたら、きっと、希少性のあるエメラルドになると思われます。