宝石買取実績 エメラルド リング プラチナ(Pt850) 0.48ct
お客様情報
お客様: T様
所在地: 千葉県
年齢: 60代
買取方法:出張買取
売却品: エメラルドリング プラチナ(Pt850) 4.8g 0.48ct
エメラルドリング買取を依頼した理由
今回ご依頼いただいたリングは、T様のお母さまが好んで使われていたリングだそうで、お母さまが亡くなられてからはT様が使われてきたそうです。
T様もご高齢になり指のサイズも変わってきたという事で、この10年くらいは使っていないという事です。
そろそろ持ち物も整理する年齢になったと思ったので、思い切って今回査定依頼をされてみたという事でした。
買取価格
エメラルドリング買取金額 ¥15,000-
エメラルドリング査定したポイント
今回ご依頼いただいたリングは比較的細めの物でしたので、台座部分のプラチナの重さがありませんでしたので、地金部分の価格はあまり多くなりませんでした。
エメラルドにつきましては、0.48ctと小ぶりな物であった事と長年使われてきたものであるが故にキズが目立っていたため、高額査定とはなりませんでした。
ただ、T様がお母さまから受け継いだもので二代に渡って愛されてきた宝飾品なので、その思いも含めて査定金額を頑張らせていただきました。
エメラルドリング買取 まとめ
エメラルドはグリーンに輝くベリルという鉱石なのですが、グリーンのベリル鉱石は2つあります。
もう一つのグリーンのベリル鉱石は、そのまま「グリーンベリル」といいます。
同じベリル鉱石で色もグリーンなのに、なぜ違う宝石なのでしょうか?
それは、ベリル鉱石に溶け込んでいる物質が違うからです。
グリーンベリルはベリル鉱石にバナジウムが溶け込んでグリーンに発色した物ですが、エメラルドはベリル鉱石にクロムが溶け込んでグリーンに発色した物です。
私はクロムというと、コランダム鉱石にクロムが溶け込んで赤に発色するルビーを先に想像しまいますので、同じクロムが溶け込んだ物なのにグリーンになるという事が意外に感じてしまいます。
話が逸れましたが、同じグリーンといってもグリーンベリルの方は少し水色が入ったようなグリーンになりますので、エメラルドで色が薄いものとグリーンベリルを間違える事はなかなか無いかと思います。
宝石の価値については、エメラルドとグリーンベリルではエメラルドの方がより価値の高い宝石になっています。
それは、グリーンベリルよりもエメラルドの方が希少性が高いからです。
グリーンベリルは比較的地表に近い部分で形成されますが、エメラルドが形成される為には、グリーンベリルより形成されるより高い温度と圧力が必要になります。
これは、エメラルドが地表から地球の中心に向かって深く入り込んだ場所でしか形成されない事を意味します。
エメラルドとグリーンベリルでは、このように作られる環境に大きな差があるので、採掘される場所も大きく違い採掘コストや見つけられ確率も大分違ってきます。
もちろん、古代より鮮やかなグリーンに光り輝くエメラルドは、その美しさによって珍重されてきたので色合いも大事ですが、もしエメラルドが簡単に手に入る物でしたら貴重な宝石として珍重される事はなかったと思われます。
この希少性がエメラルドを「貴石」たらしめている理由の大きな部分だと思われます。
ただ、希少性でいうとエメラルドより希少なベリル鉱石があります。
それはレッドベリルという物です。
レッドベリルはベリル鉱石にマンガンが溶け込んだ物で、1カラットを超えるレッドベリルは殆ど無いと言われています。
レッドベリルはその埋蔵量の少なさ故に採算があわず、世界中の鉱山が閉山に追い込まれてしまっているので、現在流通しているレッドベリルは合成宝石である可能性が高いといわれています。
ベリル鉱石の宝石には、エメラルド、グリーンベリル、レッドベリルの他にアクアマリンやモルガナイト、アシェナイト等があります。