宝石買取実績 翡翠 リング Pt900 10.75ct
お客様情報
お客様: Y様
所在地: 愛知県
年齢: 30代
買取方法:出張買取
売却品: 翡翠(ヒスイ)リング Pt900 17.1g 10.75ct D1.17ct
翡翠(ヒスイ)リング買取を依頼した理由
今回、愛知県にお住いのY様より翡翠の指輪の査定依頼をいただきました。
私としては、翡翠というと比較的落ち着いた雰囲気を醸し出す宝石というイメージがあるので、まだ30代とお若いY様が翡翠のリングをお持ちである事が意外だったのですが、お婆様の遺品だという事で納得ができました。
Y様のお子様が小学校に入学するにあたって、お孫さんと非常に可愛がっておられたお婆様の遺品であるこのリングを売ったお金でランドセルを買おうという事になり、今回の査定依頼をされたそうです。
買取価格
翡翠(ヒスイ)リング買取金額 ¥100,000-
翡翠(ヒスイ)リング査定したポイント
今回ご依頼いただいた翡翠は、10.75ctと非常に大きな物でした。
翡翠の査定ポイントとしては、色、テリ、透明度等が大きな割合をしめますが、Y様の翡翠は深緑色でテリもあり透明感もあって非常に良い物でしたが、画像ではわかりにくいとは思いますが、多少色ムラが見受けられ所々白い部分がありました。
10.75ctという大きさからすると仕方のない部分もあるとは思われますが、査定額の算定の中で、色ムラに関しては多少考慮させていただきました。
一番長い部分で17mmもあり、私の親指の爪よりもはるかに大きい今回の翡翠は、指にはめると思わず目がいってしまう存在感がありました。
翡翠(ヒスイ)リング買取 まとめ
翡翠は日本でもアジア各国や世界中で古代より貴重な石として珍重されてきました。
日本各地の遺跡等から出土した勾玉に翡翠が使われている事からも、古代より日本で使われてきた事がわかります。
この勾玉の翡翠ですが、昭和初期までは大陸から伝来した物だという説が通説となっていました。
それは、縄文時代や弥生時代、古墳時代等の遺跡から出土していた勾玉が奈良時代以降には全く見られなくなってしまったからです。
この事から勾玉は大陸伝来の物だと思われていたのですが、昭和に入って新潟県糸魚川市で翡翠の原石が発見され、その後科学的な分析により遺跡から出土した翡翠製勾玉は糸魚川市から出たものである事が確認されました。
また逆に、科学的な分析や文献等によって、大陸から出土している翡翠は、日本から持ち込まれた物であるという事が現在では定説となっています。
翡翠というと緑色のきれいな石というイメージですが、翡翠と呼ばれてきた石が実は全く分類の違う数種類の鉱石の総称になってしまっているという事をご存知でしょうか?
日本や中国、ネイティブアメリカンの世界でもヨーロッパでも緑色できれいな翡翠(英語でジェイド)は古くから力を持った石として使われてきましたが、実は全く同じように見える翡翠も産地によって全く違う鉱物である事がわかりました。
この翡翠と呼ばれる緑色の石の中で、硬度6.5~7と一番硬度が高く貴石として分類されるのが「硬玉=本翡翠(鉱物名:ジェイダイト)」です。
現在宝石の翡翠として一番高い価格で取引される物は、このジェイダイトです。
今回のY様の翡翠も、このジェイダイトでしたので高い評価をさせていただきました。
ジェイダイトの産地は世界でも少なく、ミャンマー、ロシア、メキシコ、アメリカなどです。
日本の新潟県糸魚川市から産出される翡翠もジェイダイトです。
中国等で産出される翡翠は、「軟玉(鉱物名:ネフライト)」でジェイダイトとは見た目はそっくりですが、全く違う鉱物です。
このネフライトは硬度約6.5とジェイダイトより少しだけ硬度が低く、半貴石として分類される事が多い鉱物になります。
しかしこのジェイダイトとネフライト、判定するのが非常に難しく、透明度が高く質の良い物であれば判定するのが比較的容易なのですが、透明度が低い物だと判定は困難を極めます。
ジェイダイト、ネフライトの他に、インドで産出される翡翠は「アベンチュリン(水晶に近い)」となります。