宝石の女王様ともいえるダイヤモンドは、多くの女性のあこがれです。婚約指輪をはじめ多くのジュエリーに使われており、人生の記念となる節目に登場することも多いですね。
そんなダイヤモンドの値段は、どのように決まっているのでしょうか?
ダイヤモンドの値段とは?どのように推移している?
ダイヤモンドの値段はその品質を守ることから始まっています。ではその品質はどのように決められているのでしょうか?
ダイヤモンドの品質には世界基準がある
ダイヤモンドはインドやアフリカのダイヤモンド鉱山から掘り出されます。掘り出したダイヤモンド原石から良い部分だけを切り出し、ジュエリー用のダイヤモンドとして加工していきます。
加工をしたのち、さらにダイヤモンドの輝きを作るためにカットと研磨を施し、あの有名なダイヤモンドの形となって世界中に出荷されていきます。
ダイヤモンドになるとその美しさを保証するために鑑定を行い、販売する時には鑑定書をつけてお客様へお渡しします。この鑑定を行う際に基準となるのが、アメリカにある国際的なダイヤモンド鑑定機関「GIA(米国宝石学会)」が決めたグレードです。
日本で鑑定を行う時にもこのグレードに基づき、見本のカラーグレードと照らし合わせながら鑑定を行います。
ダイヤモンドのカラットは世界基準のひとつ
ダイヤモンドの大きさをあらわす要素に「カラット」があります。厳密にはダイヤモンドの大きさではなく重さをあらわす単位ですが、重いダイヤモンドは見た目の大きさも大きくなるので、大きなカラット数のダイヤモンドはとても好まれますね。
ダイヤモンドの価値を決めるグレードは「4C」という基準によって判断されています。その要素は「カラット(重量)」「カラー(色)」「クラリティー(透明度)」「カット(加工技術)」の4つです。
ダイヤモンドの価値はこの4つの基準から、それぞれ細かく分けられたグレードによって鑑定され、それらを総合的に鑑定して価値が決まります。
大きいダイヤモンドが高い値段にはならない
カラット数が大きいダイヤモンドが高い値段になるわけではないところが、ダイヤモンド選びのむずかしいところです。
カラット以外の要素、つまりカラー、クラリティー、カットもとても重要で、たとえばとても大きなダイヤモンドでも、その石の中に濁りや内包物があると、ダイヤモンドとしての価値はぐんと下がります。
また色が無色透明でなかったり、カットの技法が稚拙な時も、同じようにグレードが下がります。完璧なダイヤモンドだけが最高峰のグレードを与えられるというしくみになっているのですね。
ダイヤモンド買取に関する詳細ははこちらの「ダイヤモンド買取ページ」も合わせてお読みください。
ダイヤモンドの値段の秘密!推移する値段から推測する
ではダイヤモンドの値段はどのように変わるのでしょうか?値段の推移から考えてみましょう。
ダイヤモンドの値段動向はほとんど変わらない
実はダイヤモンドの値段の推移は、ここ数年ほとんど変化していません。金やプラチナなどの貴金属が世界経済の影響を受けて、大きく推移するにも関わらず、ダイヤモンドの値段はほぼ横ばいで守られ続けています。これはどうしてなのでしょうか?
ダイヤモンドは原石を採掘するところからほぼ一貫して、ダイヤモンド会社のデビアス社が行っています。採掘と原石の加工を行い、ダイヤモンドの取引所に至るまでデビアス社の目が光っており、それ以外の会社やディーラーもダイヤモンドを知り尽くした関係者が多く関わっているのです。
ある意味、独占市場となっているダイヤモンドですが、それゆえに値段が大きく崩れたり高騰することもなく、安定した供給を行っていると言われています。
ダイヤモンドの値段は世界中で守られている
ダイヤモンドの市場はその専門性の高さゆえ、新規参入がとてもむずかしいと言われています。販売だけであればある程度の知識があればできますが、取引所へ出入りし、原石から加工されたダイヤモンドを仕入れてくるのはとても大変な取引で、やや危険を伴う仕事でもあります。
だからこそ値段が大きく変わることがなく、ダイヤモンドの魅力と品質を知りつくした関係者によって、その価格がしっかり守られているとも言えるでしょう。
ダイヤモンドの今後の値段推移は?
ダイヤモンドの値段や価格推移はすべてダイヤモンドの取引所で行われる取引価格によって決まります。日本には取引所がなくすべて輸入されてるいるのが実情です。
またこの取引所には、ダイヤモンドを買いたい希望者が簡単に入れるわけではなく、取引所のメンバーとして認められた会社やディーラーしか、参加できないしくみになっています。
いわばダイヤモンドに関わる人たちの独占市場となっているので、ダイヤモンドの採掘量に大きな変化が出たり、需要と供給のバランスがくずれない限りは、ダイヤモンドの値段推移はほぼ変わることはないでしょう。
また取引価格の推移がおきても、実際に購入する販売価格にはほとんど影響がありません。ですから金やプラチナのように、その値段の推移に一喜一憂することなく、安心して購入できる販売店で気に入ったダイヤモンドを買い求めるのが良いと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?ダイヤモンドの値段とその推移から、ダイヤモンドの取引についてご紹介しました。小さなダイヤモンドが見てきた世界を想像してみるのも楽しいですね。