宝石買取実績 サファイア リング Pt900 8.7ct
お客様情報
お客様: T様
所在地: 栃木県
年齢: 70代男性
買取方法:出張買取
売却品: サファイアリング Pt900 11.3g 8.7ct D0.81
サファイアリング買取を依頼した理由
お母様の遺品をお持ちになりました。
弊社のチラシを見られたそうです。
他にもネックレスなど何点かお持ちになりましたが、その中でもひときわ石の大きい色石がありました。
本人もどれぐらいの価値があるものか分からない様子で、鑑別書もついていない形でしたが、大粒の石だったので、じっくりと査定をさせてもらいました。
買取価格
サファイアリング買取金額 ¥170,000-
サファイアリング査定したポイント
今回のお客様がお持ちのサファイヤは中石が8.7ctとかなり大粒のサファイヤです。
サファイヤは稀に10ctアップのものもありますが、8ctもかなり大きいものです。
確かにサファイヤ自体のキャラット数の大きさは希少性はありますが、サファイヤの値段の査定の評価としての一番のポイントはまずは色目です。
サファイヤのカラーで最高の評価をされているのが、カシミールサファイヤです。
カシミールサファイヤは19世紀末にインドの最西北部のヒマラヤ山脈で20年あまり採掘されただけで、採れなくなったサファイヤです。
最上のカシミールサファイヤの素晴らしく澄んだビロードのような光沢はコーン・フラワー(矢車菊)ブルーと称され最上のブルーサファイヤと評価されています。
カシミールサファイヤが採れなくなって100年以上経って、カシミールサファイヤに匹敵する色の評価を受けているのが、ビルマのモゴク産のサファイヤです。
しかしモゴクでもありふれた品質のサファイヤは依然として採れますが、かつての様な最高クラスの色のサファイヤは近年では全くといっていいほど市場に出なくなったと言われています。
逆に淡い色のサファイヤの産地で多いのがスリランカ産のサファイヤです。
透明度は高いのですが、色が薄めで淡い為、カシミールやビルマ程の高い評価は受けてません。
しかし、カシミールやビルマ産の上質なサファイヤが少ないため色むらがなく、濃い色合いのスリランカ産サファイヤはそれなりの評価があるのです。
現在のサファイヤの主要産国はスリランカとマダガスカルですが、共に原石に一定の高温を加えると青く変わる焼きが施されているものが多く、鑑別書にはエンハンスメントと謳われるものが多いようです。
またタイやオーストラリアでも産出されていますが、こちらのサファイヤはブルーが黒すぎるのが特徴で下位にランクされています。
今回のお客様のサファイヤは透明度は高いものの、色は淡めで、薄いものです。
色のランクでいえばCランク程度でありましたが、サファイヤのキャラット数が8.7ctというのを考慮させてもらいました。
こちらにプラチナの地金代とダイヤメレが0.81ctの取り巻きがありましたので、サファイヤの石代と合わせて¥170000の買取をさせてもらいました。
お客様も遺品であり、相場的なものもあまりお分かりになられなかったのですが、数万円の値段が付けばと思っていたようで、10万円を超える査定に適正に評価してもらえたとお喜びでした。
サファイアリング買取 まとめ
近年のサファイヤはスリランカ、マダガスカル、オーストラリアなどの産地のものが多いのですが、それぞれの産地によって一定の傾向があります。
中でもスリランカは比較的上質なものが採れる場所ですが、比較的透明度が高く、色の淡いものを産出します。
また、カラーバンド(色ムラや色の濃淡)があることや、比較的大粒のものが採れることも挙げられます。
このような特徴から考えると今回のサファイヤはスリランカ産のサファイヤであると思われます。
サファイヤには色々な色味があり、同じ青系でもロイヤルブルーのような青色がきれいなものから、色が薄いもの、またはブルーが強すぎて黒いものまであります。
黒っぽいサファイヤには透明度はほとんど無い感じです。
ロイヤルブルーのようなランクはまた別として、薄めのほうが、黒めのものよりもランクは高いので、サファイヤの査定評価としては大粒の石でも薄めで透明度がある方が査定金額は高くなります。