宝石買取実績 サファイア リング Pt900 2.0ct
お客様情報
お客様: I様
所在地: 栃木県
年齢: 40代
買取方法:出張買取
売却品: サファイアリング Pt900 5.9g 2.0ct D0.25ct
サファイアリング買取を依頼した理由
I様は約20年前に埼玉県から栃木県に嫁いで来られたという事なのですが、色々な事が重なり今回約20年間の結婚生活に終止符を打たれたという事です。
お子さんもいらっしゃらなかったという事で、今までの生活をきれいに精算して新しく生まれ変わりたいという思いから、この20年間にいただいたプレゼント等の品物を処分されているという事でした。
今回ご依頼いただいたサファイアリングも、結婚して間もない頃に元旦那様からプレゼントされた物だそうです。
買取価格
サファイアリング買取金額 ¥20,000-
サファイアリング査定したポイント
I様のサファイアリングは、中央のサファイアが2ctと存在感があり、周りのメレダイヤも非常に良い物が使われていました。
中央のサファイアの色が少し濃すぎるのが気になりましたが、I様もこれからお独りで生活されていく中で色々と必要だという思いもよぎり、頑張ってこの金額で買い取らせていただきました。
サファイアリング買取まとめ
今回のI様のサファイアリングの査定で中央のサファイアの色が濃いという事を書きましたが、サファイアの価値は色が非常に大きな割合を占めます。
ダイヤと違ってサファイアの色に関しては色の基準が種々あり、鑑定する人によってランクの考え方は多少異なります。
私は、サファイアの色をA、B、C、Dの四段階で査定する方法を取っています。
また、Aの中にもA+やA-等細かい等級が存在し、そのカラーチャートとの比較の中で色判定を行っていきます。
サファイアのカラーチャートの中でCランクやDランクには非常に淡いブルーもあり、一見するとサファイアでは無く他の宝石のように見える事もあります。
私たち鑑定士は、個々の宝石特有の特徴等から最終的にはその宝石が何なのかを判定できますが、鑑定を依頼されるお客様の中にはプレゼントされたりした物で長い間サファイアだと思っていた物が、実はブルートパーズであったりアクアマリンであったりという事も稀にあります。
サファイアは、ブルーだけでなく赤(赤いサファイアはルビーと呼ばれます)やピンク、イエロー、ブラウン、パープル等さまざまな色の石が存在しますので、どんな色の宝石でもサファイアである可能性は否定できないのですが、硬度や希少性等を考えると他の色石よりサファイアの方が価値が高くなる事が多いので、サファイアでないとわかった時には多少なりとも落胆されるお客様が多いです。
サファイアの色の話がでましたので、ブルーサファイアの色について少々書かせていただきます。
ブルーサファイアの中で最高級と呼ばれるものが「コーンフラワーブルー」のサファイアです。
コーンフラワーとは日本名ヤグルマギクという花の名前で、その花の花びらのように美しい青色を表しているという事です。
コーンフラワーブルーのサファイアはインドのカシミール地方で採掘された最高級ブルーサファイアなのですが、この地方の鉱山は採掘し尽くされてしまい現在は採掘されていません。
よって、このカシミール地方のコーンフラワーブルーのサファイアは非常に貴重で、なかなかお目にかかれないものとなっています。
コーンフラワーブルーに次ぐ最高級サファイアとしては、ロイヤルブルーサファイアがあります。
この「ロイヤル」というのはイギリス王室が由来だと言われています。
ミャンマー産の上質のサファイアに対してイギリス王室がロイヤルブルーという名を与えたというのが通説となっています。
ただ現在では、深く澄んだ青のブルーサファイアの総称のようになってしまっているので、ロイヤルブルーサファイアと謳っているサファイアでもミャンマー産の物が少ないです。
このコーンフラワーやロイヤルブルーの由来が語っているように上質なブルーサファイアは主にアジアで採掘される事が多かったのですが、現在ではオーストラリアやアフリカ等でも上質のブルーサファイアが採掘されていて、産地は世界中に散らばっています。