はじめに
今現在、プラチナは金価格よりも大幅に下がっています。
これは2015年に金とプラチナの価格が反転してから3年以上に渡って反転現象が続いています。
今までも反転することはあったが、1年と少しで反転現象は解決していたが、今回は3年以上も続いているのです。
その原因としてトランプ政権に伴う地政学リスクの上昇などが、安全資産とされている金に対して追い風となったと考えられますが、どちらかというと金が強くなったというよりはプラチナが弱くなってしまったという感じに近いのではないでしょうか。
では、プラチナの今後の動向について色々と調べ分かった事を説明いたします。
なぜプラチナの価格が大幅に下がったか
ディーゼル車の販売数減少
まず1つ目として、ディーゼル車の販売が、世界規模で大きく減少したことが大きく関わっています。
ディーゼル車とは、軽油を燃料にして走る自動車のことを指します。
燃料費を安く抑えることができるディーゼル車、大型トラックやバスを中心に様々な車種で使われています。
しかし、2015年に欧州の大手自動車メーカーの排ガス不正問題が発覚してから、不信感が世界中に広がり多くの人がディーゼル車から離れていきました。
ディーゼル車は排出される排気ガスを浄化するために触媒装置を搭載するのですがその触媒にプラチナが使用されます。
触媒は自動車を生産する上で欠かせない部品なので当時はプラチナの需要が大きく、それとともに価格が上がっているという状態でした。
その他にも、プラチナはジュエリーにも使われています。そちらの需要あったので価格が金よりも高い数値を出していたのです。
投資に対する危険性
金投資と同様、プラチナ投資というものも存在します。
プラチナ投資は最近できたものではなく、昔から存在しています。
本来、希少価値が金よりも高いプラチナは金価格よりも上回っていることは当たり前とされていました。
少し話がそれますが、皆様がご存知のクレジットカードでも上記が理由で格付けの名前がつけられているケースがあります。
クレジットカードにはそれぞれ限度額や特典を決めるグレード(階級)がありますが、ゴールドカードの上にプラチナカードがあるのはその様な理由からだと推測されます。
しかし、今現在プラチナが金を大きく下回っています。
この均衡も崩れてきているのです。
あまり知られていないですが世界中のプラチナは全体の6割もが工業用として使われています。
そのため、世界景気に左右されることが多くなります。
また金地金と比べると市場が小さいことも理由にあります。
金地金は市場が大きく安定性が高いとされていますが、反面プラチナ市場規模が小さく価格が乱高下しやすいのが特徴となっているのです。
これを言い換えるとハイリスクハイリターンということで、プラチナ投資へ手を出さない投資家もいるほどなのです。
今後のプラチナの動き
現在、金やパラジウムの高騰により、プラチナの割安感が出ています。
プラチナ投資の部分で軽く触れましたが、プラチナの6割は工業用に使われており、景気に左右されやすいという見解をしました。
ということは景気が良くなれば、プラチナも元の価値に戻ることが予想されます。
将来の展望をひとつ紹介します。
ディーゼル車の減少により、プラチナ相場価格が大幅に落ちていますが、中国が2030年までに燃料電池車を100万台生産する計画を公開しました。
この燃料電池車は水素などを燃料から化学反応させ電気を発生させてモーターを駆動させますがその時に触媒として白金(プラチナ)を使用します。
これから環境問題やエネルギー問題から燃料電池車の需要が大きくなる事から、触媒としての白金(プラチナ)の需要も高まると予想されます。
まとめ
割安な状態のプラチナですが、今後の動きは投資家の方々もじっくりと見ているのではないかと予想されます。
今現在、プラチナは割安になっていており、先ほど紹介した中国の燃料電池車や、景気が再び回復をすると見込んでいる方々はプラチナを購入するにはもってこいの時期となるでしょう。
私自身もプラチナを購入しておいてもいいのではないかと考えています。
しかし、確実に上がるという保証はなく、数年後は今より更に下がってしまう可能性も十分あります。
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その当日の価格を見てお客様に色々と提案させて頂きます。
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