名前: E様
年齢: 70代
所在地: 福島市
買取した商品:本鼈甲 蒔絵印籠
買取した商品のご紹介
今回ご紹介する商品は本鼈甲仕様のとてもきれいな蒔絵印籠です。
印籠と言えば葵の紋がでかでかと入っている水戸黄門が悪人を討伐する時に掲げるイメージが強い物ですが元々は薬や印鑑などを携帯する為に作られた物で印籠の印は印鑑からの由来とされています。
水戸黄門のトレードマークになっているのは主に江戸時代頃に使用されていたからだと思います。
その当時は装飾具としての需要も高かったようで黒い漆塗りに家紋が入ったシンプルな物から金張りで装飾も豪華な物も数多く出回っていた様です。
今回お持ち頂いた印籠は素材が本鼈甲で出来ており更に蒔絵も鮮やか色合いも良く豪華な仕様留め具にも珊瑚が使われておりかなり拘っていて水戸黄門が使う印籠とはだいぶイメージの違う商品でした。
お持ち頂いた方もとても大事にされていた様で手放すかどうかを迷われていたのですが色々と御話をさせて頂いてご決断頂きました。
状態
状態は年代を考えるととても良い状態を保っており大事に保管されていた事が商品からも伝わってきました。
査定額
査定額は14,000円を付けさせて頂きました。
査定ポイント紹介
査定のポイントは上記にも書きましたが状態の良さとそして高級素材のべっ甲使われている事蒔絵の美しさや細かさを考慮して査定をさせて頂きました。
印籠自体は意外と目にするアイテムですがここまで華やかで状態の良い物は少ないです。
まとめ
今回お持ち頂いた印籠の様な古具は現在は正直あまり需要が高い訳ではありません。
その為とても高価な物でも査定が難しい物も沢山あります。
ただ今回の商品の様に本当に良い物は時間を超えて受け継がれて行くのも事実です。
現在はべっ甲や象牙、毛皮など保護対象になっている観点の素材を使っている商品への需要が極端に少なくなってきています。
理由としては世論的な受け入れ態勢が以前と変わりそういった商品の売買がどんどん困難になって来ている事、更に若者達こだわりという概念が薄くなってきた事で高い物を長く大事に使うと言う事が無くなってきました。
手ごろな値段の物を流行に合わせてどんどん回転させていくと言ったファッションスタイルに変わってきた事が大きな要因です。
今回の印籠の素材の様にべっ甲を使った物や象牙のアクセサリー、クロコやオーストリッチのカバンなどとても多くお話を頂くのですがひと昔前ではとても高級で重宝されていた物がお客様の思う査定をするのが難しいのが現実です。
やはり物の価値というのは需要があって初めて成り立つ物です。
ただ諦めるのはまだ早いです今の市場でほんとに価値が無いかどうかはやはりプロの目で見てみないと分かりません。
使わなくなってしまってしまい込んである高級素材で出来たアクセサリーやバックなどありましたら是非一度当社までご相談下さい。
処分をする前にご相談頂けばもしかすると思わぬお宝が眠っているかもしれません。
お持ち頂ければ専任のスタッフが責任を持って一点一点丁寧に査定させて頂きます。