名前:O様
年齢:70代
所在地:八王子市
買取した商品:日本刀 刀 平成甲平年十二月日 肥前國吉廣 長さ92.0cm
買取した商品のご紹介
今回は日本刀の買取のご依頼でしたので、ご自宅までお伺いさせて頂き査定致しました。
昔ご自身の趣味で収集された物でしたが、現在の年齢を考え身辺整理をしようと決意されたそうです。
ご家族にお好きな方もいらっしゃらず、刀は法律上的にも扱いが難しいので自分で手放そうと買い取り業者を探しラフテルにご依頼頂きました。
状態
ご依頼頂きました日本刀はにはしっかりと登録証がありスムーズに査定させて頂くことができました。
日本刀は国の法律により、登録証が無いとお買取が出来ません。
またものによっては鑑定書が付く物もあり、貴重な日本刀には必ず鑑定書がついています。
拝見させて頂いたところ、今回の日本刀は肥前國吉廣(ひぜんのくに よしひろ)という職人によって作られた刀である事が分かりました。
肥前國吉廣(ひぜんのくに よしひろ)は名工の一人で、1946年に福岡県糸島郡で誕生しました。
久留米大学を卒業した後、1981年に人間国宝にもなっている隅谷正峯(すみたに まさむね)に弟子入りし日本刀の打ち方を学びます。
後に肥前國吉廣(ひぜんのくに よしひろ)も数々の賞を受賞し、日本を代表する名工へとなっていきます。
査定額
¥330,000-
査定ポイント紹介
日本刀の査定ポイントは大きく分けて3つです。
1つめは日本刀の種類です。
日本刀には短刀、脇指、刀、太刀と4種類あります。
それぞれ長さによって名前を分けられており、太刀が1番短く1尺以内(30.3cm以内)の物を指し、一番長い太刀は2尺2寸~6寸(70cm~80cm)の物で反りが強い物を指します。
またよく耳にする刀には2尺以上(60.6cm以上)で太刀より反りが弱い物という定義があります。
今回のご依頼品は92.0cmの物で反りが弱いので刀であることが分かります。
2つめは銘があるかどうかです。
銘とは刀の作者や作成された日などが刀の柄の部分の下に彫られています。
今回のご依頼品は表と裏に彫金がありましたので、銘がある刀ということになります。
無銘の刀に刃には柄を外した下を確認しても、彫金が一切ありません。
有名な鍛冶職人が打った刀ほど査定額が高額になりやすいです。
3つめに刀の本体の状態になります。
主に刀のメインである刀身を拝見します。
刃毀れ等は見受けられませんでしたが、片面の刀身に錆が見受けられました。
刀の刀身が錆びてしまう原因は大きく分けて2つあります。
1つは湿気の多いところで保存してしまっている場合です。
日本は湿度が高い国になります。
風通しが良く湿気が少ない場所、または湿気を取ってくれる除湿剤と一緒に保管する事が大切です。
2つめは素手で刀の刀身を触ってしまった場合です。
人間の皮膚には油分や汗などにより塩分が多く含まれている為、錆びやすくなってしまいます。
刀の刀身を触ったり持ったりする場合は手袋をしたり、タオルの上から触るなどし直截触らない様にする事が錆を防ぐポイントになります。
錆びていない方の刀身には刀文がしっかりと確認出来、とてもきれいな状態でした。
刀はとてもデリケートな為、錆や刃毀れ、傷の有無によっても査定額は変わります。
刀を保管されている方はお気を付けください。
まとめ
日本刀は種類や銘の有無、本体の状態によって価格が大きく変わります。
お手元に日本刀があり、ご処分を考えられている方はまずは登録証をお探し下さい。
ラフテルでは銘の有無が分からない場合でも、無料で出張査定へ参ります。
銘の無い刀でもお買取させて頂きますので、お気軽にご相談ください。
皆様からのお問い合わせ、ご依頼を心よりお待ちしております。
桃園美術より転用