名前:A様
年齢:70代
所在地:港区
買取した商品:古銭 天保通寶 約22.3g 當百 富百 穴銭 母銭
買取した商品のご紹介
今回A様にお持ち込み頂いたお品物は【古銭 天保通寶 約22.3g 當百 富百 穴銭 母銭】です。
天保通寶は穴あきの古銭としてはとてもメジャーなもので沢山の数があることから、価値としては数千円程度のものがほとんどといわれています。
当時は通貨不足が起こっていて偽の鋳造品が多く出回ってしまっていたそうですが、現在ではその無許可で鋳造されたいわゆる偽の天保通寶がプレミアになるケースが多いです。
正式に大量に作られた本物のよりそういったものの方がコレクターからは人気があるそうです。
A様のお持ち込み頂いたものは本物ですが、『母銭』ということが非常に特別な価値を生み出しています。
母銭は通貨を鋳造する際の型をとる元となるものです。こちらは状態が綺麗であればあるほど価値が高くなります。
状態
それではその重要な状態を見ていきます。
母銭ですので字もくっきりと見え、傷なども少なく非常に綺麗な状態です。
穴のふちの部分(こちらの古銭は広郭と呼ばれるふちの幅が広いタイプ)も傷が少なく綺麗な状態を保っています。
査定額
今回こちらの天保通寶には¥40,000のお値段をつけさせて頂きました。
以前別のところで見てもらったところほとんど価値がないと言われてしまったそうで、その際は母銭であるという鑑定がされなかったみたいで非常に低い金額を提示されてしまったみたいです。
A様自身も母銭という存在をご存じでなかったみたいでこちらのお値段をご提示させて頂いたところ大変驚かれていました。
査定ポイント紹介
今回の査定のポイントをいくつかご紹介していこうと思います。
まずプラスの評価となった要因は、母銭であるということです。
古銭に限らずどんなものでも製造数が多いものはそれだけ出回ってしまっているということになるので、希少性は低くプレミア価格が付きにくくなります。
その中でもこちらは製造する際の元となる型をとるものであるので、大量にあるわけではなく同じ通貨としての価値ですが希少性は非常に高くなります。
反対にマイナスのポイントとなってしまった点は、変色による劣化です。
一世紀以上も前の物ですので綺麗な状態を保つのは難しいことですが、高温多湿な環境での保存を控えるだけで劣化具合も変わってきます。
また、素手で触れることも控えた方が劣化防止にもつながります。
コレクション用のケースなどに入れて、乾燥剤と一緒に保存すれば劣化を最小限に控えることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
当時の価値としては千円ちょっとの価値の物でしたが、現在は古銭としての価値ですが、これだけのお値段になります。
身の回りには案外このようなものが眠っていることがありますので、ぜひ皆様のお家で昔から持っているもので価値がわからないものや処分に困っているものなどございましたら、ぜひ一度拝見させて頂けないでしょうか。
今回は古銭の査定でしたが、貴金属などのアクセサリー類やカメラ、テレカや切手なども買取を行っております。
また今回はお持ち込み頂いての査定となりましたが、このようなご時世ですので外出することに抵抗がある方もいらっしゃるかと思いますので、出張買取も行っております。
何かご不明点やご質問等ございましたらお気軽にご連絡頂ければと思います。