名前:T様
年齢:60代
所在地:山梨市
買取した商品:ヴァルカン 腕時計 スケルトン 22石 自動巻き ケース・尾錠のみ MSR メンズ時計
買取した品物のご紹介
こんにちは。
ラフテル鑑定士の髙谷です。
今回お買取りさせていただきましたアイテムはヴァルカンの時計です。
ヴァルカンという時計メーカーは日本人にはあまりなじみの薄いメーカーかもしれませんね。
ヴァルカンは1858年にスイスで創業された老舗の時計マニュファクチュールです。
これまでにも由緒ある賞を数々受賞しているヴァルカンですが、その名を一躍有名にしたのは世界初の機械式アラーム時計「クリケット」です。
その名の通りアラーム機能を持つ時計なのですがアラーム音がコオロギ(クリケット)の音色に似ているところから命名されたと言われています。
また、ヴァルカンの腕時計はアイゼンハワーやニクソンなど多くのアメリカ大統領が愛したことで「大統領の腕時計」としても知られています。
こちらの時計はT様のお父様が使われていらっしゃった時計のようですがT様にも詳しいことはよくわからないようです。
お父様がなくなってお部屋を整理されていた際に見つけたとのことで、今回弊社まで鑑定を依頼しにお持ち込みいただきました。
状態
今回のお品はケースと尾錠のみとなります。
自動巻きで、両面スケルトンです。
ムーブメントの動きがどちら側からも見ることができる芸術性の高い時計好きをもうならせる逸品ですね。
それではまず表から状態を確認してまいりましょう。
ケース本体、風防、文字盤、針など細かな傷は多少ありますが全体的に状態は良好です。
次に裏側からも拝見いたします。
ケースとベルトをつなぐ部品であるばね棒に腐食が見られます。
ただ、それ以外の部分は大きな問題はなさそうです。
尾錠も確認いたします。
尾錠にも腐食や変色が見られるようです。
最後に全体のサイズ感が分かる画像です。
ケースサイズはかなり大きいですね。
メンズ時計でも比較的大きくかなり存在感のある腕時計です。
査定額
今回の査定額は35000円です。
お客様は予想を大幅に超える査定額に大変驚いていらっしゃるようでした。
査定ポイント紹介
それではヴァルカンの腕時計の査定ポイントについてご紹介いたします。
腕時計の査定時に重要になるポイントは「時計の状態」「付属品の有無」「時計の相場」です。
第一に時計の状態です。
外装に大きな傷がないか、ケースや風防のエッジにカケがないか、文字盤にヤケがないか、リューズは正常に動くかなど細かく一つ一つ見ていきます。
当然新品時に近いキレイな状態であればあるほど高いお値段はつきます。
また外側の状態だけでなく内部の状態も重要です。
まずはそもそも動くかどうかが大きく査定に影響いたします。
動いていない時計であれば内部の機構に不具合が考えられるため修理が必要だったり部品を新たに取り寄せる必要があるかもしれませんよね。
その分手間も時間もお金もかかってしまうので査定額としてはマイナスにせざるを得ないです。
2つ目に付属品の有無です。
新品の腕時計を購入した際に付属した外箱や保証書、ベルト調整の際に外したコマなどは特に取っておいたほうが売却時にプラスになる可能性が高くなります。
ぜひ上記以外にも付属品があるならば一緒に持っていかれることをお勧めいたします。
意外なものが査定アップにつながるかもしれませんよ。
3つ目は時計の相場です。
どんなに状態がよく付属品が一式そろっていても、そもそも人気のないアイテムが高額で取引されるということはまずありません。
人気のあるモデルで需要が多ければ高値はつきやすいでしょう。
また限定品など流通数が少なく手に入れることが困難なアイテムも高値が付きやすいです。
相場に関しては時代とともに変化していきますので是非一度ご相談ください。
まとめ
いかがでいたでしょうか。
今回はヴァルカンの腕時計についてご紹介いたしました。
今回のようにベルトがない時計でも意外な高額査定になることがあります。
使わないまましまいっぱなしになっている時計がございましたら捨ててしまう前に弊社ラフテルまでお問い合わせください。
多くの皆様のご来店を心からお待ちしております。