名前:T様
年齢:70代
所在地:千葉市
買取した商品:pt900 スターサファイア 25.6g 29.83ct 2.79ct
買取した品物のご紹介
本日のご依頼品は大きなルビーの留まったゴージャスなリングになります。

T様のご依頼品ですが年齢と共に指の節が太くなってきてしまい、今ではどの指にも着ける事が出来なくなってしまったそうです。
指の関節は日々使われておりますので、年齢と共に必ず太くなっていきます。
特に女性の場合は妊娠や出産のタイミングで大きく体調が変化しますので、中々昔のリングのサイズをそのまま同じ指に着用できる方は少ないように思います。
T様もご出産を機に着けるジュエリーがシンプルな物へと変わっていったそうです。
思い出もあり中々手放す事ができなかったリングのようですが、ご家族もサイズが違うので使用できないのとリフォームして着用することもないだろうとの事で手放す決意をされたようでした。
状態
リングの状態を拝見していきます。
このような丸みを帯びており厚みがあるカットをカボションカットといいます。
主にムーンストーンやオパール等に用いられることが多いカットです。
このカットの難点としましては、指に着けた際に厚みがある分ぶつけやすいという点です。
人間はどうしても自分の体より外に出ているアイテムの距離感を図り違える事が多いです。
時計や方にかけたバッグ等をぶつけてしまった経験はありませんか。
リングも同じように宝石が出っ張っているとそれだけぶつける確率が高くなってしまうのです。
宝石が欠けたり割れてしまっていると石の留め直しが必要となりマイナス査定となってしまいます。
今回のご依頼品のリングは内包物は多いですが、表面には大きな傷や欠けはありませんでした。

ゴージャスなリングなだけに使用する場面が限られていたようでした。
査定額
¥181.500
今後も使用しないとの事でご売却頂く事が出来ました。
査定ポイント紹介
宝飾品の査定ポイントをお伝えします。
まずは使用されている地金になります。
昨今では金は15000/g台を超えていますが、ptは5000/g台とこの時点ですでに3倍の差があります。
従ってptを使用して作られている物は金で作られている物に比べると必然的に査定額が低くなります。
次に使用されている宝石になります。
今回使用されている物はスターサファイアと呼ばれる物になります。
赤いのでルビーではないのと不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに赤い色をしていますが、ルビーには色の基準が存在します。
その基準をクリアできない物はサファイアとして扱われるのです。
また今回のサファイアはスター効果を持ったサファイアになります。
スター効果は宝石内の内包物の配合率が高い事で得られる効果です。
今回のサファイアも写真から分かるように内包物がかなり多いです。

シルクインクルージョンと呼ばれる内包物で、それを含んでいる宝石にカボションカットを施し、強い光を当てると6条の光の線が現れる事からスター効果と呼ばれています。
しかしこのシルクインクルージョンは含有率が多いと宝石を白く濁らせてしまうデメリットがあります。
今回のサファイアも内包物が多いので肉眼でも分かってしまうほどです。
このような宝石は本来のオーバルカット等を施しても濁った色味になり、見栄えが悪い為カボションカットにし付加価値をつけているような形になります。
従っていくら大きさがあってもルビーやサファイアであっても、高額査定にはなりにくいのが現状です。
宝石は見て綺麗で普遍性のあるものが価値が高いとされています。
従て少しでも内包物の影響で曇っていたり、白っぽく濁ってしまっている物はマイナス査定となってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
宝飾品は使用されている宝石や、ランクで大きく査定額が変わってきます。
宝石の持つ価値がどのくらいか知りたい、そもそもどんな宝石なのか分からない等ありましたらお気軽にご相談下さい。
弊社は査定のみでもお受けしております。