名前:N・N様
年齢:80代
所在地:岩手県盛岡市
買取した商品:pt900 サファ 5.7g 1.20ct 0.39ct
買取した品物のご紹介
今回買取しました商品はpt900 サファ 5.7g 1.20ct 0.39ct です!
こちらの商品はおばあさまの遺品整理をしていたところ、棚の中からイミテーションと一緒に転がり出てきたとのこと。イミテーションも多数ある中で本物かそうじゃないのかも判断が難しくまとめてお持ち込みいただいたとのことです。

商材の状態確認の前にサファイアとはどういう鉱物であるかとその高値傾向についてご説明いたします。
サファイアは、アルミニウム酸化物(Al₂O₃)を主成分とする鉱物で、コランダムという鉱物の一種です。その硬度はモース硬度9で、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持ち、非常に耐久性に優れています。サファイアの色は、鉄やチタンなどの微量元素によって決まり、青色が最も一般的ですが、ピンク、黄色、緑色など多様な色合いも存在します。また、サファイアには「スターサファイア」と呼ばれる、内包物によって星形の模様が現れるものもあります。
次に高価格になりやすいサファイアの特徴としまして大別して以下5点が挙げられます。
1. 色(カラー)
サファイアの価値を決定する最も重要な要素は色です。人気のカラーとしましては「コーンフラワーブルー」「ロイヤルブルー」等が根強い人気があり高価な価格がつきやすい傾向にあります。
これらに加えてゴールデンサファイアなどのブルーカラー以外のサファイアも存在し希少性が非常に高いです。
2. 透明度(クラリティ)
サファイアの透明度が高いほど、内包物(インクルージョン)が少なく、美しい輝きを持ちます。特に、スターサファイアと呼ばれる、内包物によって星形の模様が現れるものは、希少性が高く評価されます。
3. 重量(カラット)
サファイアの重量は「カラット」で表され、1カラットは0.2グラムに相当します。一般的に、カラット数が大きいほど価値が高くなります。例えば、同じ品質のサファイアでも、5カラットのものと10カラットのものでは、後者の方が高値で取引される傾向があります。
4. 産地
サファイアの産地によって品質や希少性が異なります。特にカシミール地方のサファイア上質であると定評があり加熱処理を施さなくても美しい色合いを持つため、最も高く評価されます。またミャンマーでは「ロイヤルブルー」と呼ばれる深い青色のサファイアが産出され、希少性が高いです。産地の関しては専門機関でも鑑定が難しく基本的には鑑定書に基づいて判断されます。
5. 加工処理の有無
サファイアは加熱処理を施すことで色味が深くなり、透明度が向上します。市場に流通している多くのサファイアは加熱処理されていますが、非加熱のサファイアは非常に希少であり、その美しさから高値で取引されます。
一方、「拡散加熱処理」と呼ばれる着色を目的とした処理が施されたサファイアは、評価が低くなることがあります。
では以上を踏まえまして商品の査定に入ります。
状態

まず色合いとしましては薄めのコーンフラワーブルーといったところで、色身につきましては若干の難があるという評価です。
表面の小傷も多く保存状態はタンス内に転がっていたというだけあってあまりよくはありません。
ただサファイアは1.2crtと非常に大きく希少性が高いです。
インクルージョンにつきましては光を投下させてみてみても少なくとてもきれいです。

外石のメレダイヤは0.39crt分あしらわれておりデザイン性の宝石職人の意匠を感じるデザインです。

リング土台部分は貴金属であるPt900が使用されており、こちらも査定額を押し上げる重要な要素の一つです。

最後に鑑定書のより含侵処理やトリートメント等の処理が行われてない天然サファイアであることがわかります。
以上を踏まえましてお値段は・・・
査定額
55000円
査定ポイント紹介
〇色身はあまりよくないですが非常に大きいサファイアが使われている
〇土台に希少価値の高い貴金属が使用されている
〇細やかで繊細な造形が宝飾品としての価値を押し上げている
まとめ
お客様曰く「まさか価値があるようなものがあると思わなかったから、ダメもとで持ち込んでよかった!」と非常にお喜びになられておりました。
当社では無料査定・出張査定等も積極的に行っておりますので気になる商品がございましたらぜひともご連絡ください!