宝石買取実績 エメラルド ルース
お客様情報
お客様: H様
所在地: 山梨県
年齢: 40代男性
買取方法:宅配買取
売却品: エメラルド ルース 15.55ct
買取を依頼した理由
祖父がアクセサリーを作っていた職人で、地金のほうは某インゴットの精錬会社と取引があったのでそちらに売却しましたが石はダメだという事で、10年くらい箪笥の引き出しにしまいっぱなしになっていました。
最近家の建て替えで家を片付けていたら出てきたので、インターネットで調べたところラフテルであればルースだけでも買取可能との事だったので買取させていただきました。
買取価格
エメラルド ルース買取金額 ¥7,000-
査定したポイント
今回のお取引はルースのみとの事でキャラガイ¥450-の買取となります。
エメラルドなのになんでそんな安いの?と不思議に思った方にご説明させていただきます。
まずは15.55ctあるのですが、1つ1つの大きさは0.2ct前後のために希少性が少なくなってきています。
そしてさらに、日本で出回っているエメラルドの99%は含浸処理という処理をしております。
どのようなものかというとワックスやオイル、着色液や樹脂などを色石にしみこませる処理の事です。
そして光沢や透明度や変色効果をさせる人口処理方法のことを言います。
色石を洗剤や超音波洗浄機で洗ってしまうことを禁止されているものは、ほぼ含浸処理されていると考えていいでしょう。
で、今回こちらの15.55ctのルースは約8割がたオイルが抜けていたので、極端に値段が安くなってしまった原因になります。
エメラルドの値段のさし方は、ほかの色石と同様に4Cを見ます。
4Cとは、カラー・カット・クラリティ・クリスタル(color/cut/clarity/crystal)です。
ダイヤの場合は、クリスタルの代わりにカラットになります。
値段をさす場合、ふつう色石はカラーが重要視されるのですが、エメラルドに関して言えば、カラーもそうなのですがクリスタルのほうが重要視されます。
最高級のエメラルドに求められるのは、鮮緑色+高い透明度になります。
エメラルドは多くの内包物を含んでいますが、ダイヤの場合10倍に拡大され評価されますが、エメラルドの場合は肉眼で評価します。
宝石買取 まとめ
エメラルドは和名=翠玉や緑玉とよばれ、ベリルの1種で内部に少量含まれる三価のクロム・バナジウムなどの元素を含み、モース硬度は7.5でガラス光沢で、内部に多く不純物を含まれている宝石です。
エメラルドの産地はコロンビア・ザンビア・ロシア・ブラジル・マダガスカルなどの産出国があり、その中でもコロンビア産は世界流通の60%以上を占めています。
また日本で流通しているエメラルドは約8割はコロンビア産です。
また、ムゾ・チボー・コスクエスの3地域で産出されるトラピッチエメラルドという、内部の炭素不純物が表面に亀の甲羅のような模様がでている大変めずらしいエメラルドがあります。
宝石としての価値は極めて高いです。
エメラルドは合成を作り出すことができ、天然のものと変わらない、またはそれ以上のものが宝石市場で出回っている場合があります。
これは、酸化物の混合物やエメラルドと同成分の非晶質物質を用いて、フラックス法とよばれる融剤から単結晶を析出させる合成と、アクアマリンを主とした熱水法による合成があります。
いずれの場合も、緑色をきれいに出すため1%前後の酸化クロムを混入します。
見た感じは、天然石となんら変わらないが、屈折率や赤外吸収スペクトルなどで簡単に調べることが可能です。
エメラルドの歴史は深く、世界の4大宝石(ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルド)に数えられ、プトレイオス朝エジプトのクレオパトラも好み愛用していた。
また、ローマ帝国時代の遺跡からよくエメラルド製品が出土します。
中世では、エメラルドに未来予測の力があると信じられ、また女性の貞節を守り夫の愛を保つといわれていました。
ご自宅に使っていないアクセサリーなどがございましたら、気軽にご相談してください。