象牙のカット材をお買取りさせて頂きましたのでご紹介いたします。
今回お買いさせて頂いたのはこちらのカット材です。
お客様は愛媛県にお住まいの方でしたが、象牙の買取を調べた際に弊社を見つけて下さり、ご連絡をいただけました。
今回の象牙はお客様のご祖父様がお持ちだったもののようで、数十年前にご祖父様が彫刻などのお仕事をされていた際に余っていたものだそうです。
ご連絡頂いた際に、「象牙のカットされた物があるのですが、登録票を取らないと売れませんか?」とご質問を頂きました。
現在、象牙の売買には厳しい規制があり、牙の形状をしているものには登録票が必要となります。これを、象牙は全て登録票が必要だと勘違いしてしまう方も多くいます。
登録票が必要なのは「牙の形状を保っている物」です。
牙の形状であれば、彫刻が施されているものでも登録票が必要となります。
牙状のものではない今回のようなカット材には必要ありません。
象牙は中が空洞になっており、先端に向かうにつれて中が詰まっています。
今回先端に近い部分だった為、しっかりと中が詰まったものでした。
カット材はその名の通り、材料として使用する為、中が詰まっていればいるほど価値が上がります。
こういった材料から、仏像などの彫刻の美術品・印鑑・アクセサリー・麻雀牌など様々なものが作られています。
ご祖父様が扱っていたという数十年前には、そういって作られた象牙製品の人気は高く、高値で取引されていました。
象牙の査定ポイント
象牙製品が高値の為、鯨の歯やセイウチの牙やイッカクの角などが代用されることや、プラスチック製の物や骨材(像の骨)で作られたものを象牙製品として偽物を販売する業者もあります。
真贋鑑定
その為、象牙製品の買取の際はまず真贋鑑定をさせて頂いています。
表面に網目のような模様が見えますよね。
これは象牙特有の模様です。
象牙の真贋はこの模様で判断ができます。
カット材などは模様が分かりやすいです。
ラフテルでの査定
今回の象牙のカット材は合計で976gあり、中も詰まっている物でしたので、査定額は5万円となりました。
正直、現在の象牙の買取相場は以前に比べるとだいぶ落ちており、お客様のご祖父様が扱っていた頃に比べて大きくの差があると思います。
これは、象牙製品の売買に対する規制が年々厳しくなったことと、それに伴い需要も減ってしまっている為です。
相場が下がってしまっていることを説明させていただき、5万円の査定額でご納得していただけました。
今回、遠くからご連絡いただけた理由は、近所の象牙製品の買取はしていないと断られてしまったからだそうです。
象牙の製品の買取には、特定国際種業の登録が必要となることと、需要がないことから買取を行わない業者も多く存在します。
ラフテルではしっかりとしたお値段をつけお買取りさせていただきますので是非ご連絡ください。