こんにちは。
本日は、象牙の一本牙の買取実績をご紹介いたします。
こちら、立派な1本牙の象牙です。
今回は群馬県前橋市にお住まいのお客様からの査定依頼でした。
お客様のご祖父様の遺した象牙がご自宅にあったそうで、処分を考えてご連絡をして頂けました。
登録票の有無
まず、象牙の売買には登録票が必要になる旨をお伝えしました。
1989年にワシントン条約にて、象牙の輸入が全面的に禁止となり、日本国内でも象牙の取引に制限が設けられ、1本牙状のもので20㎝以上あるものは登録票(国際希少野生動植物登録票)が必要になりました。
(例えば、彫刻が施されている置物でも、牙状で20㎝以上あれば登録票は必要になります。)
登録票のない状態では売買・譲渡はもちろん、その場から外へ持ち出すことも禁止とされています。
こちらが、国際希少野生動植物登録票になります。
お客様からご連絡があった際に、まず真贋鑑定をする為にお写真をお送り頂きました。
本物であることをお伝えして、登録票の申請をして頂きました。
(真贋鑑定が済んでいないと登録票の申請ができません)
登録票は一般法人団体の自然環境研究センターで申請ができますが、足を運んで頂く必要はございません。
電話をして登録票の申請希望を伝えていただくと、自然環境センターより登録申請書類が送られてきますので、必要事項を記入して再度返送をしてください。
ちなみに、申請には象牙1本につき3,200円かかります。
登録票が取得できれば、売買・譲渡が可能な状態となります。
初めにご連絡を頂いてから数週間後に、「登録票が取れた為、再度お願いします」とご連絡を頂きました。
出張買取または宅配買取にてお買取りができる旨をお伝えし、宅配買取をお選び頂いた為、宅配セットをお送りさせて頂きました。
象牙の査定ポイント
象牙の中が空洞であること、ご存じでしょうか。
基本的に置物として販売されていた象牙には蓋がついています。
象牙は、蓋を外すとこのように空洞になっています。
今回お買取りさせていただいた象牙は、あらかじめお客様が蓋を外した状態でお送りしてくださいました。
お買取りの前に蓋を外して中が空洞かどうか調べて頂いたのです。
重量
何故お調べ頂いたかと言いますと、中に詰め物が入っている可能性があるからです。
象牙は昔から、重量が重ければ重いほど価値が高くついているものです。
その為、象牙の中に詰め物を入れ重さ増しをして売る悪徳な業者がいました。
今回は事前に蓋を外し詰め物がないことを確認いただいていましたが、蓋が硬くて外せない場合などは、こちらで外すこともできますので、その際は無理に外さずにお申し付けください。
状態と重さを見させていただき、お買取り金額は165,000円とさせていただきました。
今回は宅配買取でのお買取りをさせていただきましたが、出張買取でご自宅までお伺いして査定することもできます。
お客様に合った方法で査定させていただきますので、是非お問い合わせください。