象牙の球ってなんなの?
象牙の製品の中には、一部が球状のようになっている置物があります。
これは、「象牙天球」または「象牙多層球」と呼ばれる精巧な置物で、象牙を用いて複数の層をくり抜き、それぞれの層に彫刻を施した工芸品です。各層が独立して回転するように作られており、その高度な技術と緻密な細工が象牙細工の中でも特に評価されています。歴史的には、中国や日本などの東アジア地域で作られることが多く、美術品や装飾品として人気が高い作品です。
ちなみに英語圏での名称は “ivory puzzle ball” や “ivory concentric ball” です。このような名称で、象牙を用いた複数層の球が彫刻された工芸品を指します。特に “puzzle ball” は、複数の層が独立して回転する機構を持つことから、英語圏でよく使われています。
象牙天球は、象牙から複数の層をくり抜き、それぞれの層に彫刻を施した作品です。
透かし彫りをするケースが多く、とても精密な細工となっており、古くから美術品として価値があります。
中国から伝来した技術とされており、宋の時代に考案されたとされています。
美術館などに展示されている象牙天球もあり、高い評価をされているのです。
もちろん、象牙天球も買取の対象となっています。
ただし、買取相場を紹介するのは難しいです。
なぜなら、象牙天球は作品によって価値が大きく違うからです。
そのため、まずは査定に出してみるのがいいでしょう。
象牙の玉(象牙天球)の買取査定のポイントとは?
まずは真贋がポイント
象牙の玉(象牙天球)を買取に出す場合、まず査定ポイントになるのが真贋です。
象牙は古くから人気で価値があるため、偽物も多く出回っています。
それは、象牙天球でも同じことです。
練物や骨を利用した象牙天球もありますが、それらは価値がありません。
象牙天球の真贋チェックは、彫りなどから確認できます。
象牙は加工しやすいため、細かい細工が可能です。
対して、贋作は低品質である事が多く細かい細工をしていません。
そこで鑑定士は、球状の細工などをチェックすることで、真贋を見極めることができるのです。
素人が真贋チェックするのは難しいと思いますので、鑑定に出してみるのがおすすめです。
天球が何層なのかもポイント
査定ポイントは、何層の天球になっているのかも重要となります。層があればあるほど高額査定になりやすいです。
これは、多層構造であるほど、職人が手間暇をかけているということであり、自然と査定金額が高くなるのです。さらに、層があるということは、使用した象牙が大きいことも意味しています。
そのため、希少性も高くなり、高額査定になりやすいのです。ちなみに、20層を超える象牙天球は珍しく、とても価値が高くなります。しかし、本場の中国には50層を超えるような象牙天球もあり、何千万円もの価値があるとされているのです。
精巧さもポイント
象牙天球の買取査定では、精巧さもポイントとなっています。彫刻の精巧さによって評価が変わってしまい、買取価格が違うのです。
もちろん、より精巧な彫刻ほど、高い評価となって査定金額も高くなりやすいです。また、精巧さに加えて状態もポイントとなっています。
象牙の玉(象牙天球)で高額査定を得るコツ
経験豊富な鑑定士がいる業者を選ぶ
象牙天球で高額査定を得るコツは、経験豊富な鑑定士がいる業者を選ぶことです。なぜなら、知識や経験がない鑑定士が査定をした場合、適正価格よりも低い価格になりやすいからです。
知識や経験がない方は、自信を持った査定ができません。自信がない状態で査定をする場合、業者が不利益を被らないように、適正価格よりも低い査定をするケースが多いのです。そのため、できるだけ経験豊富な鑑定士がいる業者を選ぶのが、高額査定を得るためのコツになります。
ちなみに、経験豊富な鑑定士がいるのかは、買取実績をチェックするのがおすすめです。買取情報が豊富な業者なら、鑑定士の経験も豊富なはずであり、しっかりと査定してくれることでしょう。
査定金額を比べましょう
高額査定を得るためのコツは、複数の買取業者の査定金額を比べることです。象牙の玉だけでなく、どんな商品でも、買取業者によって査定金額が違います。
これは、業者の考え方や持っている販売経路なども、査定金額に影響してくるからです。ですから、査定金額は業者によって違うことを頭に入れ、査定金額を比べるようにするのが高額査定を得るためのコツとなります。
できれば出張査定がおすすめです
査定は、できるだけ出張査定がおすすめとなっています。なぜなら、象牙天球は精巧な作りのため、持ち運んだり輸送の際に破損したりする可能性があります。
傷がついてしまうと査定額が下がる可能性があります。そのため、高額査定を得るためのポイントは、傷を防ぐために出張査定を利用することです。もちろん、店舗での持ち込み査定や宅配査定でも問題ありませんが、その際は商品に傷がつかないよう十分に注意しましょう。
まとめ
象牙の球の置物は、象牙天球と呼ばれるものです。象牙から何層もの玉をくり抜かれており、美術品・工芸品として高い評価をされています。
買取相場は、層の多さや精巧さなどによって価値が異なるため、断定することはできません。高額査定を得るためのコツは、経験豊富な鑑定士がいる業者を選び、複数の買取業者を利用することです。
そして、査定金額を比べて、最も高い査定金額の業者に売却するのがおすすめです。また、傷つけるリスクを減らすために、出張査定を利用するのがおすすめとなっています。もし象牙天球をお持ちなら、ぜひ買取査定に出してみてください。