お客様情報
お客様: K様
所在地: 東京都
年齢: 70代女性
買取方法:店頭買取
売却品: 珊瑚 ルース 11.8g 21.3mm
買取をご依頼いただいた理由
今回ご依頼をいただいたK様が、以前に海外旅行で上海にいらした際にお土産として買われた珊瑚です。気軽な気持ちでなんとなく気に入った色の珊瑚を購入されたので、珊瑚そのものの価値についてはまったく気にされていなかったそうです。
ご友人から珊瑚の買取の話を聞いて、そういえばこんな珊瑚でも買い取ってもらえるのかしら?と、ご相談にいらっしゃいました。
買取価格
買取金額 ¥6.000-
査定を行うポイントとは
当店ではご旅行先のお土産として購入された珊瑚でも、きちんと鑑定を行い買取をさせていただいております。中には偽物の珊瑚も多くあるので慎重な鑑定が必要となりますが、傷などがついた珊瑚でも問題はありません。
珊瑚が本物であるか見分けるには、ルーペなどを使って表面をじっくりと観察します。珊瑚ならではの照りや輝き、また傷の有無(本物の珊瑚には生物由来の傷がついていることが多いです)などを確認します。
次に実際に手で持ってみた感触、珊瑚独特のひんやりとした質感や重量感を確認します。
珊瑚への熱の伝わり方も大変重要です。本物の珊瑚は深海で育つ生物ですから独特のひんやりとした温度を持ち、温度の変化もゆるやかです。
そして一度温まるとすぐに冷めることはありません。逆に偽物の珊瑚だと、すぐに温まったり、逆に温度がまったく伝わらないものも多くあります。
これらの経験に基づいた鑑定は、やはり本物の珊瑚を数多く見てきている買取店ならではの査定のポイントです。
珊瑚買取に関する詳細は「珊瑚買取ページ」をご覧ください。
珊瑚の状態を見極めるのが査定のポイント
さらに鑑定を進めていくポイントですが、「フ」や「ヒ」と呼ばれる珊瑚独特の内包物や珊瑚表面の傷を確認していきます。
珊瑚のルースの場合、表面は加工した際にていねいに研磨しているため、トロリとした輝きを帯びています。
しかしよく見ると「フ」と呼ばれる珊瑚の骨のような白い内包物や、「ヒ」と呼ばれるひび割れやクラックが入っていることがあります。
これらは決して査定のマイナスポイントになる訳ではなく、本物の珊瑚の証となります。逆にまったく「フ」や「ヒ」が見られない珊瑚は、偽物の疑いが濃厚と判断します。
また珊瑚が育つ過程で小さな穴が空いたり、風化して倒れた珊瑚には虫食いのような穴が無数に空いてしまうこともあります。加工の際についた傷や、使用中についた傷なども細かくチェックしていきます。
珊瑚のカラーや大きさも重要なポイントです
珊瑚が本物だと判断できたら、次に珊瑚の色、重量、そして大きさも鑑定していきます。
珊瑚には「カラーグレード」と呼ばれるグレードがあり、最も赤色が濃いものは「血赤珊瑚」と呼ばれ、希少価値が高くなります。
グレードが下がると共に赤が薄くなっていき、美しい桃色の珊瑚までグレードが分かれています。
珊瑚自体の大きさ、重量も鑑定のポイントです。やはり大きくなるとそれだけ高額な査定へつながります。一般的には大きさが10ミリを超えると高値となり、20ミリを超えるサイズは数十万円の査定がつくこともあります。
今回の珊瑚を査定したポイント
今回のK様にお持ち込みいただいた珊瑚は、きれいな真円の珊瑚のルースながら、多くの穴が目立つ珊瑚でした。
穴は「フ」の場所を中心にポツポツと列をなして空いており、おそらく珊瑚の成長過程で空いたものだと判断できます。また珊瑚の裏側にある無数の穴は、風化による虫食いの穴でしょう。
しかし重量が11.8g、サイズも21.3ミリというとても大きい珊瑚で、色もカラーグレードの赤〜桃色にあたり、美しい色合いが出ています。
お土産として気軽に購入された珊瑚としてはなかなか美しい珊瑚で、日常でカジュアルに使うにはとても良い珊瑚だと言えます。
やや目立つ珊瑚の穴もアクセサリーとしてうまく加工すれば、おしゃれな雰囲気を持つ個性的なアクセサリーとして活躍することでしょう。
今回のご依頼のまとめ
今回お持ち込みいただいたK様からは、おみやげとして購入したもののうまく活かすことができなかった珊瑚が、再び日の目を見ることができて嬉しかった、というご感想をいただきました。
購入金額は覚えていないというお話でしたので、査定の際は非常に細かく鑑定させていただき、今回の金額をお伝えしたのですが、大変喜んでいただきスタッフ一同心より感謝申し上げます。
当店ではこのようなおみやげで購入された珊瑚でも、鑑定をさせていただいております。査定の金額は時代によって変わることもありますが、ぜひ一度気軽にご相談くださいね。