鑑定士の伊藤です。
今回は福島はいわき市にきています。
ここであった出来事を軽くお話しします。
たぶん姉妹であろうと思われる、上品な女性二人が査定に来て頂きました。
バスタオルに包まれており、端から白い象牙の先が2本覗いているではありませんか!
美しい女性と白い象牙が私の心臓をうちならしたのは、まちがいありません。
バスタオルを丁寧にあけてみると、美しく彫りが施されている2本の象牙が現れました!
たぶん2本で15、6キロはあるでしょうか。
亡くなったおじいさまのもので、本物かどうか、本物だったら売りたいとのこと。
そう みなさんはもうお気づきだとおもいますが、偽象牙でしたあ!
象牙特有の網目もないし、持っていると、温かくなってきます。
本物は持っていても、しばらくは冷たいのです。
熱が伝わりにくいんです。
これはパールや珊瑚もおなじです。
お二人はさぞがっかりとしたのではと思いきや、笑って思い目をして、おじいさまは持って帰ってきたのねと、しばしおじいさまを思い出していたみたいでした。なんかわたしも救われた思いがしました。
今回は写真があります。
いつも偽物話が多いので、次回は違うお話しをしたいとおもいます。