名前:F様
年齢:30代
所在地:千代田区
買取した商品:Pt900 タンザ 12.7g 5.613ct 1.33ct
買取した品物のご紹介
本日ご依頼頂きましたご依頼品は、立派なタンザナイトを使用したPt900台のリングです。
F様のお母様から譲り受けたリングだそうです。
譲り受けたリングはそのままの号数では使用できず、御徒町でサイズを変更するか売却するか悩まれていたところ弊社にご依頼頂きました。
状態
石の状態や地金部分の状態など細かく拝見していきます。
中央のタンザナイトに大きな傷や欠けは見当たりません。
少し昔のデザインのリングはゴージャスでボリューミーなのですが、リングの高さが出てしまうのでぶつけてしまう確率が高くなります。
また今回お持ち頂きましたタンザナイトは、モース硬度が6-7とやや低い事から一番ぶつける確率が高いであろう中央部分や欠けやすい端の部分等しっかり拝見させて頂きました。
また、タンザナイトを取り囲むメレダイヤも欠けや紛失はなく、まだまだこのままメンテナンスせずともリングをお使い頂ける状態でした。
査定額
¥143.000-
Pt900の値段が下がってきている事をご存じだったようで、最初は売却されるかとても迷われておりました。
しかしタンザナイトやダイヤモンドにもしっかり査定を反映させて頂き、ご説明したところF様の想定されていた金額よりも高かったようでとてもお喜び頂けました。
査定ポイント紹介
宝飾品の査定ポイントをご紹介いたします。
まず拝見させて頂くポイントが、使用されている地金、素材、大きさ、重さ等です。
今回のご依頼品はPt900の地金に5.613ctのタンザナイトを中心に使用し、さらに周りにテーパーカットを施したメレダイヤモンドを1.33ct使用しています。
画像からも分かりますように立派なタンザナイトを使用したリングです。
しかし今回のタンザナイトのですと、若干色味が薄いという評価になります。
タンザナイトはブルーゾイサイトと呼ばれる宝石で、ティファニー社がタンザニアで採掘できる宝石でタンザニアの夜空のように美しいと、考えタンザナイトという別名が付けられました。
ティファニー社が夜空と表現したのには理由があり、高額査定となるタンザナイトは深いブルーの色味をしています。
なので昔はサファイアの代わりとして使用されてきた宝石。
今回のタンザナイトは若干ブルーの色味が弱く、紫がかって見えます。
リングの表から拝見すると光が抜ける面積が少ないので色が濃いように見えますが、リングの裏の光が抜ける部分から見ると色の薄さが分かります。
大きさは申し分ないのですがタンザナイトとしての色味が薄いという評価になってしまいました。
またダイヤもテーパーカットのメレダイヤが使用されているので、一粒が小さくダイヤのランク等が出ないサイズの物が使用されています。
これが一粒が大きいメレが使用されていると、ダイヤにもさらにお値段を着ける事が出来ます。
今回は鑑別書も一緒にお持ち頂きました。
鑑別書でも宝石のグレードを計るヒントが隠されています。
お持ち頂きました鑑別所を詳しく拝見すると、リングのまま鑑別書を出しているのが見て取れます。
高額査定になる宝石類は通常ルース(製品になる前の宝石のみの状態)の状態で鑑別書を取る場合が多いです。
製品にした後に取るとリングの爪の部分や地金に接触する部分は、見えない為評価対象外となるからです。
従って高額な宝石ほどルースの状態で鑑別書を取り、目に見える評価として鑑別書を残す場合が多いのです。
まとめ
宝飾品の査定ポイントはご理解頂けましたでしょうか。
お家で使用されていない宝飾品がありましたら試しにじっくり見てみて下さい。
もしかしたら思わぬ査定額になる宝飾品が眠っているかもしれません。
ご相談等も随時受け付けておりますので、お気軽にご相談下さい。