こんにちは。
ラフテルの鑑定士の半田です。
今回は買取させて頂きましたセルマーのサックスの歴史と査定ポイントをご紹介させていただきます。
【買取品】
セルマー H.SELMER テナーサックス スーパーアクション80 SERIEⅡ ケース付き T-5 動作未確認
【買取金額】
¥300,000
【状態】
外観は非常に綺麗な状態です。
サックスなどの吹奏楽器は使用度が多いとヘコミやキズ、錆びなどが目立ちますが
中古品として非常に良い状態です。
塗装やラッカーの剝がれも無く光沢も劣化が少ない状態です。
セルマーの刻印や型番、シリーズの刻印も劣化が少ない状態です。
この刻印の劣化が無く綺麗な状態である事も高額査定のポイントになります。
付属品も純正品のマウスピース、キャップ、リガチャーも揃ってますので問題なく使用出来ます。
こちらもキズ汚れなども少なく綺麗な状態です。
サックス全体も光沢があり使用感も少ない美品であると言えます。
タンポの不具合も見受けられません。
中古サックスはタンポに不具合があると修理に一番お金がかかるのでタンポの状態も査定のポイントになります。
セルマー純正のハードケースに収納されている状態でハードケースも破損や汚れが見られない状態です。
純正のハードケースの状態も高額査定のポイントになります。
【セルマーサックスの歴史と査定ポイント】
セルマーはフランス初の総合楽器メーカーとして130年以上の歴史があります。
生産工場は2万平方メートルあり部品の製造から組み立てまで全てフランスで行われています。
歴史は19世紀まで遡りパリの音楽院にヘンリーセルマーとアレクサンダーセルマーという兄弟がいました。
2人はクラリネットを音楽院で学んでいましたがマウスピースやリードの製造に興味を持ち、後にクラリネットの製造にも携わっていきました。
ヘンリーセルマーが製造したクラリネットやマウスピースをニューヨークに出店すると、1904年セントルイス万国博覧会でセルマークラリネットが金賞を受賞し、これを機にセルマーという名前が世の中に広まっていきました。
1929年にサックスを発明したアドルフサックス社を買収してセルマーパリ社はサックスメーカーとして正式な後継者となります。
1954年には伝説ともいえる名機中の名機「Mark.6」を発売、このモデルが世界的な評価を得て世界的なブランドとしてその地位を不動のものとなりました。
マーク6は20年以上生産されましたが世界中のプロサックスプレイヤーがこぞって使用したと言われています。
1980年代に工場は閉鎖していますが、セルマー社はアメリカでもサックスを生産し、セルマーUSAのマーク6はヴィンテージサックスとしてアメセルと呼ばれ現代でも高い人気と需要を持ち値段も高騰していると言われています。
今回買取させて頂いたセルマー テナーサックス スーパーアクション80 SERIEⅡはテナーサックスにおいて世界に誇る名器です。
サックス愛好家なら一度は手にしたい逸品と言われています。
1980年代から20年以上長年にわたり豊かな音色と最新技術で世界中のミュージシャンを虜にしてきた伝統のセルマーのシリーズ2でセルマーのサックスと言えばシリーズ2と言われるほど絶大な信頼と安定した人気を誇る定番モデルでもあります。
ロック、クラシック、ジャズとジャンルを選ばず幅広く使える万能テナーサックスです。
このような名器が発売されて年数が経過しているにもかかわらず劣化が少なく綺麗な状態のセルマーサックスは中古品として少なく価値も非常に高い理由から高価買取とさせて頂きました。
査定のポイントとしましてはそのサックスが名器と呼ばれるサックスであるかどうかも高額査定のポイントになります。
合わせて状態が綺麗な状態かどうか、サックス自体に不具合が無いかどうか、純正の付属品やハードケースが備わっているかどうかも査定のポイントです。
【まとめ】
いつの時代でも完全なサックスを求め続けてきたセルマーは現代でも歴史的名器のマーク6のスピリットを受け継いだリファレンスシリーズなどを発売しています。
またセルマーが築き上げた年月のなかでいまだに熱狂的な支持を誇るモデルもあります。
当店ではセルマーのサックスは状態にかかわらず高額買取を致します。