名前:T様
年齢:60代
所在地:小樽市
買取した商品:鉄瓶 3点 まとめて 金龍堂造 2.14kg 龍文堂造 1.46kg 無銘 1.12kg 急須 煎茶 茶器 茶道具 金属工芸 鉄器 鋳物 骨董
買取した品物のご紹介
こんにちは。
ラフテル鑑定士の髙谷です。
今回お買取りさせていただきました品は鉄瓶3点です。
それぞれ金龍堂造が2.14kg、龍文堂造が1.46kg、無銘の鉄瓶が1.12kgです。
画像に映っているものがすべてで、付属品などはありませんでした。
こちらのお品はお客様のお父様が集められていたもののようです。
お父様は骨董を集めるのが趣味だったらしいのですが、数年前に亡くなられてしまったためこのたびご整理を考えられて弊社までご相談に来ていただきました。
状態
それでは鉄瓶の状態を見てまいりましょう。
一枚目は金龍堂造。
ふたの裏に銘の刻印があります。
注ぎ口にカケが見られます。
次に龍文堂造。
こちらの鉄瓶にも銘が刻印されております。
こちらの鉄瓶は湯垢やサビが目立ちます。
最後に無銘の鉄瓶です。
比較的きれいな保存状態です。
査定額
今回は3点で135,000円での査定額を付けさせていただきました。
お父様が残されたものだけにあまりにも安かったらどうしようとお考えになられていましたが、思った以上の査定額に大変喜んでいただけました。
査定ポイント紹介
それでは査定ポイントのご紹介をさせていただきたいと思います。
主なポイントは3点です。
一つ目は銘です。
銘とは製作者の名前や工房の名前を刻んだものです。
時計やバッグでも有名ブランドの品は人気がありますよね。
鉄瓶も似たようなもので、やはり人気の作者だったり人気の工房でつくられた品はお値段を出しても手に入れたいという方は大在いらっしゃいます。
特に今回お持ち込みいただきました金龍堂や龍文堂の鉄瓶はコレクターの間では人気がありますので、鉄瓶をお持ちでお値段が付くかどうか知りたい方はまず銘がないか探してみてください。
次に状態が重要です。
例えばまったく同じ鉄瓶が目の前に二つあったとして、手に入れるならば、サビだらけで穴が開いてボロボロのものよりも、状態がよく見た目がきれいなもののほうを選ぶ方が多いはずです。
高値の付くような鉄瓶は古いものが多いので多少状態が良くないのは仕方がないかもしれませんが、サビだらけであったり水を入れたときににじんだり漏れてしまうものはマイナスポイントとなってしまいます。
3つ目に付属品の有無です。
鉄瓶のような工芸品には共箱と呼ばれるような保存用の箱が付属している場合があります。
共箱には作者の署名押印がなされていますので本物であることの証明になり、年代や来歴を判断するためにもあったほうが査定額がプラスになりやすいです。
共箱の状態などにもよりますが、付属していたら是非ご一緒にお持ちください。
まとめ
鉄瓶とはもともと茶道をルーツとした日用品の一つではありますが、お品物によっては価値のあるものも多くございます。
茶道家や骨董品のコレクターの他、近年では海外の方々にも人気がございます。
蔵や押し入れの中に眠っている鉄瓶が出てきたら是非一度鑑定してみることをお勧めいたします。
それでは、多くの皆様からのお問い合わせ、ご来店を心よりお待ちしております。