今回は「中国一圓古銭」をお買取りさせていただきましたのでご紹介させていただきます。
中国の古銭や切手は思わぬプレミアが付く事が多く、お手元に残っている方も多いのではないでしょうか?
例えば切手で言うと「赤猿」や「毛沢東シリーズ」切手コレクションアルバムの「ボストーク」は現在でも平均60万円、常態の良いものだと150万円~200万円で取引されています。
今回の買取品である中国古銭も今だ根強いコレクターの方がいます。
今回のお品物は表面に「孫文」が描かれた1933年頃に発行された古銭となっております。
孫文とは1866年生まれ、中国の政治家です。
1911年から翌年1912年まで清では兵士の反乱やそれに呼応した各省の独立運動が発生していました。
この事を辛亥革命と呼びます。
その辛亥革命によって1912年に中華民国が開国。
その開国を記念し、この一圓銀貨が発行されたという事になります。
もともとのこの一圓銀貨の絵柄は中華民国の初代大統領の袁世凱の絵柄で発行されました。
そして1927年からこちらの孫文の絵柄に変更され発行が続けられたとされています。
中国古銭はどのようなモノが評価される?
これは至って単純なことではありますが、何事も古ければ価値が上がるモノではございません。
付加価値が付く理由としては「希少性」「需要」です。
コチラのお品物も大変希少でコレクターの間でも探している方が大変多い一品なのでは無いでしょうか?
前述でも述べた通り、現在から100年以上前の政治家で、時代に刻み込まれる革命を起こし起用されているところ、そもそも孫文を愛する方も多いのではないでしょうか。
何に対しても言えることではありますが、古銭や切手は大変ロマンがあり、発行理由や、絵柄に起用されている理由を辿るとその理由もとても奥が深く感慨深いモノがあります。
お品物の常態
コチラのお品物は発行からおよそ100年が経過しているアンティーク古銭となっております。
勿論、当時の実際に使用されていた通貨な訳ですから、完美品という事はございません。
使用感や傷は全体的についており、決して常態が良いという訳ではございません。
中には角が欠けていたり、表面の絵柄が薄くなってしまっているものも多く見られます。
裏面も傷や汚れは目立ちますが、絵柄もハッキリ残っています。
読み取れなようなモノも多い中でここまでの常態を保ってくれているのは大変ありがたいですね。
査定のポイント
昔の銀貨は規格外品が大変多く出回っています。
まず査定員はどこを見るか?上がらや彫も勿論ですが、まずは重さを確認します。
大変古いものですから、摩耗などで多少重さが前後することはありますが26.7gと決まっています。
規格外品は正規品と比べておよそ5g前後軽いことが多いですね。
その時点で規格外品だと判断できます。
そして大きさです。
大きさは38㎜と決まっています。
こちらも摩耗などで多少前後することも多いですが大きくは変わりません。
数ミリ違うだけでも規格外品だと判断は容易にできます。
日本の銀貨でも「一圓銀貨」「貿易銀」の持ち込みが大変多いですが、これらも重さ、寸法をクリアできるものはほんの一握りです、
いかに規格外品が多く出回ってしまっているかが伺えますね。
そして常態を見ていきます。
何度も言いますがおよそ100年前のお品物ですから、完美品の常態で残っているモノはかなり少ないです。
多くがコレクターの方が保有され、まず市場に出回ることは無いと言っても過言ではありません。
仮に出回ったとしてもその価値は100万円前後ついてもおかしくありませんね。
まとめ
今回は中国「孫文」の一圓銀貨をお買取り、ご紹介させていただきました。
ルーツを辿ればとてもロマンがあり、とても深く面白いですね。
中国古銭はまだまだ種類があり、付加価値が付くものも大変多いです。
特に中国は切手にしても絵柄に凝っている印象があり、インパクトが大きいのでコレクター心をくすぐるのかもしれません。
弊社ラフテルではそのようなアンティーク古銭や切手なども無料で鑑定させていただきます。
昔中国旅行で買ってきたお品物に意外な金額が付くかもしれません。
是非一度お持ち込みくださいませ。