名前:A様
年齢:70代
所在地:釧路市
買取した商品:銘有り ドームナンシー ドーム作 夏景色文花瓶 骨董 花瓶 ガラス フランス 箱有
買取した品物のご紹介
今回おお買取りさせていただいたお品物は銘有り ドームナンシー ドーム作 夏景色文花瓶 骨董 花瓶 ガラス フランス 箱有となります。

エミール・ガレと並びアール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸作家として知られるドーム兄弟。
その作品は、自然の美しさをガラスに閉じ込めたような繊細な表現で世界中にファンを持ちます。
今回の花瓶も、夏の風景を写し取ったかのような優美な文様が魅力で、コレクターの方から高い評価を得ています。
そんな花瓶ですが、A様は昔百貨店のお知り合いの方に進められて購入したそうですがそろそろ整理をしていこうということで今回処分を決め弊社ラフテルへご売却のご依頼をいただきお買取りさせていたいだくこととなりました。
状態
夏景色文花瓶の商品状態は、箱に入っており割れ・欠けなし、スレも少なく保存状態が良好でした。

夏景色文の発色が美しく、カメオの段差、陰影がはっきりして完成度が高いものでした。


銘が明瞭で工房特有の書体・位置に合致しております。

査定額
¥370,000-
査定ポイント紹介
夏景色文花瓶の査定ポイントをお伝えします。
1.作者や工房の名前があるか(署名・銘)。
まずどこを見るのか?
花瓶の胴の下部や高台(底まわり)に、サインや工房名が入っていることがあります。
ドームナンシーの場合は、“Daum Nancy” と二重の横線の十字(クロス・ロレーヌ) が見られる作例が多いです。
なぜ大事?
本物の証拠となるため大きな加点になります。
銘が明瞭で偽装の疑いがなければ、評価がぐっと安定します。
チェックのコツとしては、ルーペで線の深さやエッジを確認します。
自然な摩耗が全体の経年と一致しているかもポイントです。
消えかけの薄いサインでも、写真で拡大して見えるとプラス材料になります。
2.割れや欠けがないかどうか(コンディション)
見る箇所の優先度あります。
・口縁(口のフチ)・高台(底のフチ)・胴の側面の薄い部分となります。
小さなチップ(欠け)やヘアライン(細いヒビ)でも評価に影響します。
簡単なセルフチェック。
明るい光にかざして筋状の影がないかを見る。
指の腹や爪でなぞって引っかかりがないか確認。
コツンと軽く当てたときの澄んだ音は健全性の目安。
ただし無理は禁物です。
どれくらい影響するの?
目立つヒビ>大きな欠け>小傷・擦れの順にマイナスが大きい傾向にあります。
ただし製作時の気泡やわずかな窯傷は工芸品の味として減点にならない場合もあります。
修復がある場合
金継ぎや樹脂充填など修復歴は正直に。
上手な修復は減点が抑えられることもあります。
3.デザインの美しさや珍しさ(意匠・技法)
美しさの見どころはどこ?
色の階調、図柄の立体感(カメオの段差)、360度どこから見ても構図がつながるか。
ドーム作品では、多層ガラス+酸腐食(エッチング)+カット研磨、さらにエナメル彩や金彩の併用など、手の込んだ作りほど評価が上がります。
珍しさの要素とは。
季節の風景文(夏景色・夕景・霧景色など)、花文(ポピー、スミレ等)や昆虫文(トンボ等)、大型サイズ、変わり形(耳付き・脚付き)などは人気が高めです。
写真の撮り方(事前見積りにも有効)です。
正面・背面・左右の4方向、口縁と高台の接写、銘のマクロを用意すると、評価が正確になります。
4.人気のシリーズかどうか(市場性・資料性)
シリーズ・時期
ドームナンシーは特にアール・ヌーヴォー期の風景文や花文が根強い人気です。
同じモチーフでも制作時期や完成度で価格帯が変わります。
裏付け資料があると強い
当時のカタログ掲載、ギャラリーのラベル、購入時の伝来メモ、領収書、展覧会の出品履歴などがあれば、評価の確度が上がります。
サイズ・本数
同モチーフでも背丈が高い、胴がふっくらなどプロポーションが良い個体は人気が出やすく、同シリーズ内でも上位評価になりやすいです。
以上のことから今回の査定額をお伝えさせていただきました。
まとめ
骨董品の花瓶を査定に出す際は割れないようにご注意を!
ドームナンシーのようなガラス工芸品は特に繊細で、少しの衝撃でヒビや欠けが生じる ことがあります。
割れや欠けがあると査定額に大きく影響してしまいますので、以下の点にご注意ください。
・花瓶全体をプチプチや柔らかい布で包む。
・箱に入れて、隙間を新聞紙などで固定する。
・持ち運びは必ず両手で安定させる。
割れてしまっては元も子もありません。
安全にお持ち込みいただくことが、高額査定への第一歩です。
このような骨董品のご売却をお考えの方はお気軽に弊社ラフテルへお声がけください。















