買取した商品のご紹介
この度、買取をさせていただいた商品は、桃珊瑚原木、約111gです。
かなり昔に入手されたものということで、新聞紙にくるまっていましたが、全体的にきれいに見えます。
お客様ご自身、価値がわからないが金額次第で売却意思があるということですので、しっかりと説明をさせていただきました。
状態
まず、パッと見た感じで幹が太いことが伺えます。
枝に行くにつれ色は濃くなっていきますが、全体的に色むらはありません。
虫食いはありません。
ヒビや傷も目立つものは見受けられません。
総重量は約111gと、桃色珊瑚としては若干小さめではありますが、桃色珊瑚の中では比較的上位の評価になりそうです。
査定額
査定額は41,000円になります。
査定ポイント紹介
珊瑚の評価基準として、最優先なのが「色」です。
もちろん、産地が違うので桃色珊瑚の中から血赤や赤珊瑚が生まれることはありません。
桃色珊瑚の中でも赤っぽいものから白っぽいものまで様々です。
また、原木の場合は細かい枝が多いものより太いものの方が評価が高いです。
カットをした際に大きく石をとることが出来るためです。
今回の原木は幹部分で15.4mmあるため、13~14mm玉の珊瑚が取れる可能性があり、高評価となりました。
更に、枝部分も0.7~10mmほど取れるため、様々な宝飾品の用途として加工可能です。
桃珊瑚の原木は比較的色むらが多かったり、虫食いが多かったりするため、大変貴重な一品と思われます。
まとめ
桃珊瑚は、血赤珊瑚と同様に日本海近海で採取されます。
中には1m超の大きなものもあります。
比較的大きな原木が取れますので、血赤、赤珊瑚に比べると貴重性が低く、価値的には大きなギャップが生まれます。
しかし、彫刻や大型なブローチなど加工品として赤珊瑚では作ることが出来ないものが、作成可能なため、商品として貴重なものには変わりありません。
桃珊瑚の中には、海外ではエンジェルスキン、国内では本ボケ珊瑚と呼ばれる、薄いピンクのムラがないものが大変高値で取引されています。
エンジェルスキンとして流通できるかは、実際にカットして加工して見ないことには、わかりませんので、カットマンの技術と運に左右されます。
沿岸地域のご家庭で、昔漁の際に網にかかってそのまま自宅に保管しているといった声もよく聞きます。
もしよろしければ、お気軽に査定のお申込いただければと思います。