桃珊瑚の原木の枝をお買い取りさせていただいたので本日はそちらをご紹介したいと思います。
こちらの珊瑚はお客様が以前お仕事で使われていた物の余りだそうです。
昔はこういった珊瑚で宝飾品などを作って売っていたとおっしゃっていました。
今はそのお仕事を辞められており、材料だけがいくつか残っていて整理をしているそうで、今回はその中から珊瑚をお持ちいただけました。
そういえば以前、今回のお客様と同じように珊瑚の原木の枝の部分をお持ちのお客様から、「家に珊瑚があるけどきれいな原木の形じゃないから売れないのかしら?」とご連絡をいただいたことがありました。
珊瑚から作られる宝飾品が多くあり、こういった枝状のものは加工するための材料としてとても人気があることをお伝えすると大変喜ばれていました。
今回のお客様は元々お仕事で使われていた為、枝状の物でも価値がつくだろうとお持ちくださったそうです。
では、さっそく見させていただきましょう。
珊瑚の査定ポイント
この珊瑚は色がピンク色に近いため「桃珊瑚」になります。
断面を見ると濃いピンク色だということがわかります。
色
まず珊瑚の価値として大事なのは色です。
珊瑚は赤ければ赤いほど価値が高くなるといわれています。
最も効果なのは赤色を通り超して黒色に近いものです。
名前も血赤珊瑚といい、どす黒い赤色のものが価値が高いのです。
それに比べてしまうと桃珊瑚の価値は落ちてしまいますが、桃珊瑚でも人気が高いことには変わりありません。
大きさ
血赤珊瑚でも桃珊瑚でも査定ポイントは同じく、色と重さ(大きさ)が重要になってきます。
「色」が重要だとすると、写真のように表面がきれいでないものは価値が下がってしまうのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こういった表面は磨けばきれいなピンク色になるんです。
削っったり磨いたりすることで、艶やかな珊瑚に変身するんです。
次に重要な重さ(大きさ)どうでしょうか。
大きさの中でも注目したいのは太さです。
なぜかというと、太ければ太いほど大きな丸玉ができるからです。
丸玉とは、丸形の珊瑚のルース(裸石)のことをいうのですが、これはルースの中でも最も人気の高い形状です。
丸玉は大きければ大きいほど価値が上がるので、どれだけ大きい丸玉が出来るかはとても重要になります。
今回お持ちいただいた珊瑚、写真で見ていただいてわかるかと思いますが、なかなかの太さです。
大きい丸玉が出来上がりそうです。
桃珊瑚にはなりますが、薄い色ではなく濃いピンク色であることと、根本の太さがしっかりとあったため、今回の査定額は10万円とさせていただきました。