こんにちは、鑑定士の飯塚です。
本日は、静岡県のお客様より象牙の鑑定と買取の依頼を受け出張査定に行ってきました。
お品物は写真の象牙の麻雀パイでした。
お客様のおじい様がとても麻雀の好きな人でよくお友達を集め、お家で楽しんでいたそうです。
残念ながら、昨年、お亡くなりになってしまい、遺品整理という事でお売りになる事にしたそうです。
さて、象牙の麻雀パイの鑑定ですが、象牙の麻雀パイには、偽物の象牙風の物も多く、注意が必要です。
主に練り物と呼ばれているもので、卵の殻などで象牙っぽく作っています。
象牙麻雀牌の真贋方法
象牙製品すべてに言えることですが、網目模様を確認してください!
象牙製品には、特長的な網目模様があります。
写真、見えづらいかもしれませんが、確認してみましょう。
網目模様、見えますでしょうか?
この網目模様があるかどうかが、象牙の真贋の一番のポイントとなります。
今回の静岡のお客様の麻雀パイは、本物の象牙という事になります。
お電話でも、もし象牙ではない場合は、残念ながらお値段つきませんと言っていたので、お客様もホッとしてました。
さて、本物の象牙で出来た麻雀パイという事がわかりましたので、次は査定額になります。
象牙麻雀牌査定ポイント
1、麻雀牌がすべて揃っているか?
2、麻雀牌の状態
3、点数棒は何でできているか?
4、色のついている麻雀牌の色彩
5、象牙の牌の大きさ
6、象牙の無垢か?
1、麻雀牌がすべて揃っているか?
萬子(マンズ/ワンズ)・筒子(ピンズ)・索子(ソウズ)・字牌(ツーパイ)の136枚が全て揃っていなければ、マイナス査定となってしまいます。
また、日本の一般的な麻雀ではあまり使われる事がありませんが、花牌(ハナハイ)と呼ばれる牌も揃っているとプラス査定となります。
2、麻雀牌の状態
経年劣化による、変色は特にマイナス査定になる事はありませんが、カケや割れ、ヒビなど減額対象となってしまいますので、注意が必要です。
3、点数棒は何でできているか?
プラスチックや練り物や骨、などでできている物がほとんどですが、象牙で出来ているとプラス査定となります。
4、色のついている麻雀牌の色彩
麻雀牌には、色の入っている牌があります。経年劣化により色が抜けてしまう事は、しょうがありませんが、イーソウなど、色が美しく入っていたほうがプラス査定となります。
5、象牙の牌の大きさ
象牙の牌の大きさも重要な査定ポイントとなります。
使いやすさ、象牙を使っていいる面積を考えても当然、大きい象牙牌のほうが、買取額は高くなります。
写真のように、麻雀牌によっても一回り大きさが全然違います。
6、象牙の無垢か?
象牙の麻雀牌の裏が竹で出来ているものと象牙の無垢の物とありますが、象牙のみで出来ている麻雀牌のほうが買取額は高くなります。
以上の査定ポイントを踏まえ、17万5千円にて買取させて頂きました。
麻雀牌自体はとてもきれいで申し分なかったのですが、牌が若干小さかった事と、牌の背中が竹で出来ていた事がマイナス査定となりました。
それでも、10万円超えるとは思っていなかったとの事で大変喜んで頂けました。
ありがとうございました。
株式会社ラフテルでは、出張査定、無料ですので、お気軽にご連絡下さい。
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