こんにちは、ラフテル鑑定士、蜂須です。
本日は、昨日買取してきました、象牙製香炉のご紹介です。
お問い合わせ頂き、茨木県古河市へ行ってきました。
立派な象牙製の香炉です。
お客様の小さなころから家に置いてあったそうで、だれの物かもわからないそうです。(たぶんおじいちゃんとおっしゃっていました)
それでは、査定開始です。
まずは、真贋鑑定からです。
香炉は本物の象牙製品?
実は、象牙製品はとても高価な為、象牙風の偽物が多数存在します。
香炉も例外ではなく、たくさんの偽物が世の中に出回っています。
象牙香炉の真贋ポイントとしては、象牙製品すべてに言えることですが、アミアミを探すことです。
象牙製品には特長的なひし形模様(アミアミ)が必ずあります。
これが、見られれば本物という事になります。
今回の香炉では、蓋を外すとわかりやすくアミアミ模様がありました。
写真、少し見えにくいかもしれませんが、本物の象牙の香炉という事になります。
さて、本物ということがわかりましたので次はいよいよ象牙香炉の査定です。
象牙製香炉の査定ポイント
1、大きさ
2、年代、作者名など
3、細工の細かさ
4、破損、欠け、ヒビなど
この4点で買取額を出していきます。
1、大きさ
象牙の香炉にも様々な大きさがあります。
基本的には、大ければ大きい香炉の方がお値段付きます。
今回の香炉は1.3kgと一般的な大きさでした。
2、年代、作者名など
査定ポイントとしては一番重要な部分です。
有名な作者や、歴史的価値のある古い象牙香炉ですと査定額も大幅にアップします。
今回の香炉に作者名入っているものの残念ながら有名な作家さんではありませんでした。
年代で見ても、象牙はときが立つほど味わい深い飴色へと変化していきますが、まだ、若い象牙の為、変色は見られなかったです。
3、細工の細かさ
細工の細かさですが、単純に美術品として細工が美しく、細かい方が査定額はアップします。
迫力ある龍が彫られています。
細工は細かくきれいでしたが、獅子は少し簡単に彫られてしまっていました。
4、破損、欠け、ヒビなど
欠けやヒビ、割れなどがあると査定のマイナスとなってしまいます。
今回の香炉の場合ですと落款ぶぶんに、ヒビがみられました。
象牙は、乾燥に弱く、乾燥してしまうとヒビが入ってしまいます。
神経質になる必要はありませんが、風通しの良い場所に置くなど保管の際には、少し気を使ってあげてください。
象牙香炉 査定額
今回の象牙香炉は、年代や、作者名をみても、希少性のある物ではありませんでした。
しかし、彫り方の細かさなど、査定アップにつながる部分もあり、
65,000円
の査定額となりました。
お客様にも喜んで頂け、買取する事が出来ました。
今回の象牙の香炉は量産されている一般的な香炉でしたが、物によっては、何十万円となる象牙の香炉もございます。
家に飾っていた物が、お宝かもしれません。
真贋鑑定、査定は無料ですので、ぜひ、お問い合わせ下さい。
象牙製香炉買取 まとめ
今回は象牙の香炉について簡単に説明させて頂きましたいかがだったでしょうか?
ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、象牙製品のしめつけが年々厳しくなっております。
去年、アメリカ、中国で、象牙製品の売買を国内で禁止すると発表があってから、最近では、イギリスも国全体で象牙製品の取り扱いを禁止するなど、世界的に象牙製品の取り扱いを禁止する動きが起こっています。
深刻なアフリカゾウの密猟問題をどうすれば解決できるか?
世界会議で検討した結果、買う人がいなくなれば、密猟もなくなるという答えになったようです。
日本でも、象牙の牙に関する登録票の申請の仕方が厳しくなったり、楽天市場で象牙製品の取り扱いができなくなったりと影響は出始めています。
その為、需要が減り、象牙の単価が徐々に下がっていってるのが現状です。
焦らすつもりはありませんが、もしも、国内での売買も禁止というような事になれば象牙製品の買取価格も0となってしまう可能性もあります。
使うつもりがない象牙製品がある場合には早めの売却をお勧めしております。
また、象牙に関してのご質問など、お気軽にお問い合わせください。
株式会社ラフテル
03-5826-8600