本日ご紹介するのは龍の彫り物のある立派な象牙の一本牙です。
今回は長野県にお住まいの方よりLINE査定にてご連絡をいただきました。
「自宅に象牙があり、不要だから買取をお願いしたい」とのご連絡でした。
象牙買取の状況
人気が高く重宝されていた象牙は、その分、価格も高く取引がされていました。
しかし、その人気の高さや価値の高さを利用しようとした悪徳な業者によって象牙の乱獲・密猟が増えてしまい、牙を持つ象の個体数が急速に減ってしまったのです。
それは世界的な問題となり、絶滅の恐れもある為、1989年にはワシントン条約にて象牙の国際的な取引に対して大きく制限を設けることを決定しました。
また、日本国内でも1992年に種の保存法を制定し、国内での象牙の取引にも制限をかけています。
登録票
その為、今回のような牙状の象牙は登録票が必要になります。
LINEにてお写真をいただいて登録票申請をするために真贋をさせていただきました。
このような、先端のお写真など頂けると真贋がわかりやすいです。
頂いたお写真で象牙特有の模様が見えた為、本物だとわかりました。
真贋が済んだら次は登録票申請です。
登録票は自然環境センターというところで取れるため、お客様自身でそちらにご連絡をしていただきます。
この登録票がないと象牙はご自宅から出すだけで違法とされてしまいます。
初めに連絡をいただいてから数週間後、登録票が取れたとご連絡いただきました。
登録票が無事に取れたので、これでお買取りができます。
象牙の査定ポイント
さっそく査定をしていきましょう。
龍の彫刻が施され、銘も入っていますね。
その作者さんが有名であればそれだけで価値があがるため、彫刻物で銘が入っているかは結構大事なんです。
また、象牙は昔から重さが重要だといわれており、重いものの方が高く取引をされており、今回のような彫刻の無い物は単価での買取が主になります。
重ければ重いほど高く売れる為、昔は象牙の中に詰め物をし重量を誤魔化して販売していたところもあるんです。
その為、査定の際も蓋を取って中身を確認します。
今回は詰め物はなく、しっかりと空洞の状態でした。
ラフテルでの査定
欠けている部分などもなくきれいな状態であることも含み、査定額は¥300,000とさせていただきました。
今回、お客様が長野にお住まいということだったので出張買取をさせていただきました。
ラフテルの本社は東京にありますが、LINE査定・メール査定から宅配買取・出張買取とお客様に合わせて対応させていただいておりますのでお気軽にご連絡ください。