今回はスターサファイアについて詳しくご紹介いたします。
スターサファイアの前にまずはサファイアについてのご紹介です。
【サファイアについて】
ラテン語で「青(Sapphirus:サフィルス)」と呼ばれ、和名で青玉呼ばれ、蒼玉(せいぎょく)とも言います。
ダイヤモンド、エメラルド、ルビーと共に世界の四大宝石のひとつに数えられ中世ヨーロッパでは深く透き通った青色が「天空の宝石」と呼ばれていました。
又、神の祝福を受けた石として崇められるほど、古来から多くの人に愛されている天然石の一つです。
【原産国、鉱物について】
コランダム(Corundum, 鋼玉)というアルミニウム酸化鉱物の中で、赤以外の色合いを持つものを“サファイア”と呼び、ダイヤモンドのつぎに硬い鉱物です。(ダイヤモンド:モース硬度10)
サファイアと言えば、濃紺・青紫色(ブルーサファイア)を連想しますが、黄色、茶色、ピンク、オレンジなどバリエーション豊かなカラーが存在し、濃赤色(ルビー)以外は、すべて天然サファイアです。(原産国はタイ、ミャンマー・スリランカ、インド、ベトナム、アフリカなど)
【サファイアとルビーの違い】
コランダムとは酸化アルミニウムの結晶で構成された鉱物の一種です。
ここに混合物として微量の鉄やチタンが含まれると青いサファイアとなり、含有元素がクロムの場合に赤いルビーとなります。
つまり、サファイアとルビーは同じ鉱物の仲間で、色が違うだけということになります。
これだけの違いで別の価値ある天然石となっていることも珍しいかと思います。
サファイアの鉱物や原産国についてご紹介しましたが次はスターサファイアについてご紹介します。
【スターサファイアとは】
サファイアの中でも、特別な石として人気なのがスターサファイアとなります。
サファイアに光を当てると、白い光がスターみたいに光る、特殊な光り方をする宝石で、この光り方のことを「スター効果」、もしくは「アステリズム効果」と呼びます。
希少な宝石であり、高い値が付くことがあります。
普通のサファイアとスターサファイアの違いは、内包物にあります。
スターサファイアには、ルチルシルクと呼ばれる針状の鉱物が内部に含まれているのおり、このような特徴を持つサファイアに特別なカットを施すことで、光の屈折が生まれます。
そうするとスターのような六条の光が現れるようになっています。
スターサファイアになるためには、ルチルシルクが必要ですが、その量が多すぎると色味が暗くなります。
透明感が失われ、キレイにカットしても輝きが少なくなります。
又、ルチルシルクの量が少ない場合も光がうまく屈折せず、スター効果が現れません。
バランスがちょうど良い石だけが、キレイなスターサファイアになります。
実際のスターサファイアの光はこのようになります。
こちらのスターサファイアはプラチナ900の土台に36.53カラットの大きなスターサファイアが使用されたリングです。
まとめ
こちらのお客様は祖母から頂いたそうですが、ご使用する機会が少ないため思い切ってご売却されることにしたそうです。
実は弊社にお持ち込みされる前に一度他店にて査定依頼をしたそうですが、スターサファイアの価値は査定に含まれずプラチナの金額だけが査定金額になったとのことで、今回は宝石もしっかりと鑑定してくれるところを探して弊社にご来店頂いた流れになります。
今回お持ち込み頂いたスターサファイアはとても大きいサイズであり、このサイズは珍しくなるので大きさだけでも高額査定に期待が持てます。
ただ少しスターサファイアのスターが薄い気がしますのでそちらは減額ポイントになります。
他にも色味や透明感等多数の個所を拝見させて頂きお客様に査定金額をお伝えしたところ大変喜んで頂きました。
スターサファイアは鑑定としても難しい宝石の一つとなりますので、他店ではお値段を付けて頂けないことが多く有りますので、もしもご自宅にタンスの肥やしとなっているスターサファイアがありましたら弊社ラフテルまでお持ち込み下さい。