名前:F様
年齢:70代
所在地:台東区
買取した商品:茶器 骨董 茶道具 人間国宝 茶碗 11代三輪休雪
買取した品物のご紹介
今回依頼頂いたアイテムは骨董品の茶器になります。

人間国宝11代三輪休雪さんの作品となります。
1983年に重要無形文化財「萩焼」保持者に認定されました。
粗い土を用いた力強い「鬼萩」と呼ばれる作風を確立しました。
倉庫に眠ったままになっていたとの事で査定に来たとの事です。
状態
アイテムの表面や状態を細かく見させて頂きました。

特徴的な土の質感や、淡い枇杷色のような色合いが素晴らしいです。

若干ですが劣化(ヒビ)が見られます。

休雪さん作品の証です。

裏側も特徴的な土の質感や、淡い枇杷色のような色合いが素晴らしいです。
査定額
¥40,000円-
上記の状態と作者ランクを加味して上記の金額を出させて頂きました。
査定ポイント紹介
骨董品の茶器、特に茶碗の査定ポイントは多岐にわたり、総合的に判断されます。主なポイントを以下に挙げます。
1. 作家・窯元:
- 著名な作家: 人間国宝や著名な陶芸家の作品は、希少価値が高く、高額査定が期待できます。
- 窯元の格: 歴史のある名門窯元の作品も評価が高いです。
- 銘・落款・窯印: 作家や窯元を示す銘、落款(署名)、窯印の有無と状態は重要です。贋作でないかの判断材料にもなります。
2. 作品の状態:
- 傷・欠け・ヒビ: 目立つ傷、欠け、ヒビは大幅な減額要因となります。小さなニュウ(貫入状のヒビ)は、時代や焼き味として評価される場合もあります。
- 直し(修理)の有無: 修理されている場合、その程度によって評価が下がります。
- 汚れ・変色: 長年の使用による汚れや変色も、査定に影響します。ただし、時代感を表すものは必ずしもマイナスとは限りません。
- 保存状態: 共箱(作家や窯元が作成した箱)、共布、栞などの付属品の有無や状態も重要です。
3. 時代:
- 制作年代: 古い時代の作品ほど希少価値が高くなる傾向があります。ただし、古いだけで価値があるとは限りません。
- 時代背景: その時代の文化や技術を反映しているかどうかも考慮されます。
4. 出来栄え
- 造形: 器の美しさ、バランス、独創性などが評価されます。
- 釉薬: 釉薬の色合い、流れ、発色、質感などが評価されます。作家独特の釉薬は特に重要です。
- 土味: 使用されている土の質感や風合いも、作品の魅力を左右する要素です。
5. 希少性:
- 現存数の少なさ: 現存する数が少ない作品ほど、希少価値が高くなります。
6. 付属品:
- 共箱: 作家や窯元の識箱(署名や押印のある箱)は、作品の真贋を証明する重要な付属品です。
- 共布: 作品を包む布も、付属品として評価されます。
- 栞: 作品の説明書きなども、付属品として価値があります。
- 鑑定書・保証書: これらが付属している場合は、査定額に大きく影響します。
7. 市場の評価・人気:
- 過去の取引事例: オークションや市場での過去の取引価格が参考にされます。
- 現在の人気: その作家や窯元の現在の人気度によっても、査定額は変動します。
これらのポイントを踏まえて、査定を行っております。
まとめ
骨董品の茶器、特に茶碗は、歴史的価値や美術的価値を持つものが多く、取り扱いには細心の注意が必要です。以下の点に注意して、大切に扱いましょう。
取り扱い時の注意:
- 持つときは両手で丁寧に: 片手で持つと、落としてしまう危険性があります。必ず両手を添え、しっかりと持ちましょう。特に高台(茶碗の底の部分)を持つ際は、滑らないように注意してください。
- 衝撃を与えない: 硬いものにぶつけたり、落としたりしないように、周囲の状況に気を配りながら扱いましょう。移動させる際は、丁寧に持ち運び、不安定な場所に置かないようにしてください。
- 急激な温度変化を避ける: 熱湯を急に注いだり、冷えた茶碗に熱湯を注いだりすると、ひび割れの原因になります。温度を徐々に変化させるようにしましょう。
- 強い力を加えない: 洗浄時や保管時など、茶碗に無理な力を加えないようにしましょう。
- 指紋や油分を付けない: 作品の表面に直接触れると、指紋や手の油分が付着し、変色や劣化の原因になることがあります。鑑賞する際は、できるだけ触れないようにするか、手袋を着用すると良いでしょう。
洗浄時の注意:
- 柔らかい素材で優しく洗う: 研磨剤入りの洗剤や硬いスポンジは避け、柔らかい布やスポンジで優しく洗いましょう。
- 中性洗剤を使用する: 酸性やアルカリ性の強い洗剤は、釉薬を傷める可能性があります。中性洗剤を薄めて使用しましょう。
- 十分にすすぐ: 洗剤成分が残らないように、十分にすすぎましょう。
- しっかりと乾燥させる: 洗浄後は、柔らかい布で丁寧に水分を拭き取り、風通しの良い場所で十分に乾燥させましょう。水分が残っていると、カビの原因になることがあります。
保管時の注意:
- 直射日光や高温多湿を避ける: 直射日光は変色、高温多湿はカビの原因になります。風通しの良い、温度変化の少ない場所で保管しましょう。
- 箱に入れて保管する: 購入時の箱や、 丈夫な桐箱などに入れて保管すると、衝撃や埃から守ることができます。
- 重ねて保管しない: 他の茶碗や物を重ねて保管すると、傷や破損の原因になります。
- 防虫対策: 長期間保管する場合は、防虫剤を入れるなどの対策をすると良いでしょう。ただし、直接茶碗に触れないように注意してください。
- 定期的に状態を確認する: 時々、茶碗の状態を確認し、異変がないかチェックしましょう。
いかがでしたしょうか?自宅に眠っている骨董などありましたら是非弊社までお問合せ下さい。