お客様情報
お客様: H様
所在地: 東京都
年齢: 50代女性
買取方法:店頭買取
売却品: 珊瑚 リング 直径13.5mm
K14 5.9g
買取をご依頼いただいた理由
H様がお若い頃に買われた珊瑚のリングです。おみやげで気軽に購入され、カジュアルなアクセサリーとして愛用されていたそうです。年齢を重ね、あまり似合わなくなってしまったため、買取の依頼で当店にお越しいただきました。
買取価格
買取金額 ¥27,500-
珊瑚の査定とは?
買取にあたって、お持ちいただいた珊瑚をじっくりと鑑定させていただきます。当店では珊瑚の買取を専門に行っており、熟練した技術を持つスタッフが担当させていただきます。
珊瑚はアジアを中心にとても人気のある宝石で多くの珊瑚が流通していますが、残念ながらその中には偽物の珊瑚も混じっています。買取を希望されお越しになったお客様でも、ご自分の珊瑚が偽物だったことがわかり、がっかりされる方も少なくありません。
珊瑚の査定で大切なのは、まず本物の珊瑚であるかを見極めるところから始まります。
本物の珊瑚の特徴は?
珊瑚は深い海の底でゆっくりと育つ生物です。ジュエリーとして愛される宝石は、そのほとんどが鉱物で無機質な石から生まれたものですが、珊瑚と真珠は生物から生まれる宝石です。
珊瑚はその表面がとろりとした質感を持っており、温度変化も時間がかかります。手の平で握っていても、しばらくはひんやりと冷たい温度を保ちます。少しずつ温まってくると今度はなかなか冷たくなりません。
また火にも強いので、ライターでさっとあぶってみても、まったく影響がありません(ご自分でやるのは避けてください)偽物の珊瑚は樹脂やガラスで作られることが多く、温度がすぐに変わり、火を使うと変質します。
珊瑚独特の模様があります
また本物の珊瑚には「フ」や「ヒ」と呼ばれる模様やクラック、また色ムラや白濁なども表面に浮き上がります。これらは一見、珊瑚の質が下がると判断され、嫌われる要素ともなりますが、逆にこれらがあることが本物の珊瑚の証だと考えることもできます。
珊瑚の査定金額はどうやって決める?
珊瑚の査定にはカラーグレードを使います。このグレードは珊瑚の色を中心に5段階のランクを設けており、もっとも色の濃い珊瑚が一番高いグレードになっています。
グレードは色味、色ムラ、濁り、白濁などの要素を組み合わせて判断していますが、色が血のように赤い血赤珊瑚は、大変希少価値が高い珊瑚で、高値で取引をされています。
カラーグレードには見本があり、お持ち込みいただいた珊瑚と見本をくらべながら、珊瑚のグレードを判断していきます。
珊瑚の重量も大切なポイントです
珊瑚はジュエリーとして加工する際、もっとも多いのが真円の丸いカットです。他にもオーバル型や、彫刻をほどこしたもの、原木のままといろいろな形があります。
珊瑚を加工するには、大きな珊瑚の原木が必要になります。直径が10mmを超えるサイズを作るにはそれだけ太い珊瑚の原木が必要になりますし、20mmを超える大きな玉となると、数十万円の高値がつく場合もあります。
珊瑚の傷やクラックは査定に影響する?
珊瑚には「フ」と呼ばれる白い斑点や濁り、また「ヒ」と呼ばれる亀裂、風化や虫食いによる穴など、さまざまな傷や模様がつきます。これらがまったくない珊瑚は大変素晴らしく高値で取引されますが、ほとんどの珊瑚にこれらの傷はついているものです。
「フ」や「ヒ」はジュエリーとして加工する時に、目立たない場所に来るように、配慮してセッティングします。また虫食いの穴が無数にある場合は、その穴を活かすデザインに仕立て、味わいのある珊瑚として珍重しています。
日常生活で使用していれば必ず傷がつきますが、あまり目立たないものでしたら心配はいりません。
今回の珊瑚のリングの査定ポイント
H様の珊瑚のリングは本物で、軽やかな赤色の珊瑚は日本人の肌によく似合います。表面に目立った傷や白濁はないですが、リングの爪の付近に「フ」が見られます。また日常生活による細かな傷も少し目立ちました。
リングの土台の金がK14ということで、やや明るい金色が珊瑚の色合いを引き立てており、カジュアルな雰囲気を演出しています。リングへのセッティングがやや甘く、珊瑚と爪の間にほんの少し隙間が空いているのが残念です。
今回の珊瑚リングまとめ
H様に査定の内容をお伝えしたところ、納得のいく金額だとご快諾をいただき、スタッフ一同で安心いたしました。
H様がお若い頃に楽しんだリングでしたので、良い査定をさせていただき本当に良かったです。
当店ではこのようなカジュアルなジュエリーから、重厚感あふれるジュエリーまで、さまざまな珊瑚を買取させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。