中国切手買取実績 斉白石作品選小型シート
お客様情報
お客様: T様
所在地: 東京都
年齢: 40代
買取方法:出張買取
売却品: 斉白石作品選 小型シート(T44)1980年発行
買取を依頼した理由
3年前にお亡くなりになられたお父様の遺品だそうです。
60代~90代の方たちがお若かった頃、切手を収集するのがブームとなっていました。
駅前の百貨店に行くと上の方の階に必ずと言って良いほど切手専門店があったものです。
かくいう私の父も切手の収集家で、幼い頃によく切手専門店に連れていかれ父の切手収集につき合わされていました。
数時間も待たされた後、ディズニーの切手を一枚買ってくれるのがお決まりのパターンでした・・・
T様のお父様もお若い頃に大量に切手を収集していらしたそうです。
日本の切手と合わせると、段ボール2箱程になりました。(もちろんバラの切手がシュレッダーに裁断された紙ゴミのように詰まっているわけではなく、切手アルバムが段ボール2箱です。)
今回遺品の整理をされるという事で、お父様の切手コレクションの査定をご依頼いただきました。
この中国切手は、T様のお父様のコレクションの一つです。
買取価格
買取金額 ¥15,000-
中国切手査定したポイント
この中国切手は、斉白石という中国の画家の作品をモチーフにした切手シリーズ(T44)の中の小型シートになります。
(中国切手には編号というものがあり、発行された年代によって「紀」「特」「文」「革」「J」「T」・・・と編号と数字でどんな切手なのか確認する事ができます。)
斉白石は、清朝末期の1864年に生まれ、中華人民共和国にいたる1957年まで活躍した中国を代表する画家・書家・篆刻家です。
斉白石は93歳まで生きた長寿の人で、90歳を超えた後にも年間500作品以上を描いていたそうです。
斉白石が描いた絵は今でも高く評価されおり、某鑑定番組で500万円の鑑定結果となった事もあります。
斉白石の作品をモチーフにした切手は1980年に発行され、今回の小型シート1種と16種の切手でシリーズ完品となります。
T様と一緒に小型シート以外の16種の切手を探しましたが見つからず、今回はこの小型シートのみでの査定となりました。
30年以上前に発行された切手にしては保存状態は良い方だと思いますが、端部に多少の黄ばみが見られた事と丸まりがある為、この金額となりました。
数十年前に手で触った時の皮脂等が長い年月をかけて酸化し、黄ばみとなる事があります。
黄ばみ等もない保存状態の良い物で、16種+小型シート1種の完品であれば大幅なプラス査定となっていたと思われます。
中国切手買取 まとめ
日本切手の中で有名な「見返り美人」や「月に雁」等の価格は、収集家の減少と共に郵便局の復刻版発行等の影響もあり下落の一途を辿っておりますが、中国切手は中国富裕層の収集意欲が持続されており、まだ大幅な下落傾向は見受けられません。
2012年には文化大革命時代のプレミア切手に9,300万円もの値が付いた事がある程です。
現在高額で取引される中国切手は1980年代前半までの物がほとんどですが、ちょうどその頃に日本は切手ブームだった事もあり、日本国内の収集家がプレミア中国切手を持っておられる事も多いようです。
実際に中国富裕層を対象にした現地のブローカーが中国切手を買いに日本に来ています。
ただ、当時切手を収集されていた方々もご高齢になられ、そのコレクションの価値をご存知でない遺族の方々がゴミとして捨ててしまったり、二束三文で大量の遺品と一緒に引き取ってもらったりする事もあるようです。
一般的な遺品整理業者様ですと、その場で切手や貴金属等の高額換金できる品物を査定する事は難しいと思われます。
中国切手は高額で取引される物も多いため、「もしかしたら」という期待を込めて、ぜひ一度査定のご依頼をいただければと思います。