赤猿中国切手の歴史
中国切手の赤猿が発行されたのは1980年で中国の初めての年賀切手として発行されました。1980年の干支が猿だということで絵柄が猿になりました。
赤猿切手が発行された当時の中国は文化大革命の騒乱が続いており、切手の収集は政府により禁止されていました。
外国へ切手を輸出することも不可能で、当時の中国切手は旅行者が一部持ち帰ったものが大半です。
発行枚数も少なく、瞬く間にプレミアの称号を獲得しました。
赤猿が中国切手の中でも流通量が少なくプレミアなのかと言うと、当時その美しさに沢山の人が驚いたからです。金粉がまぶされた革新的なデザインで、毛並も一本一本がわかるほどに詳細に描かれています。
その美しさ故に郵送中に剥がされ、盗まれてしまうという噂が出回り、あまり流通されなかったという背景があります。
この赤猿が有名になったきっかけは、赤猿発行当初の時、中国の郵便局員が切手販売ノルマ達成の為に大量購入をさせられました。しかしそれから30年ほど経った時には1億2500万ほどの高価で売れたのだそうです。
今まで普通の生活を送っていたこちらの男性は瞬く間に大金持ちになりました。
この出来事が中国全土で大ニュースとなり、今や赤猿は誰もが知る切手となりました。
中国ではこちらの赤猿、金銭価値だけでなく縁起物としても人気があります。
そして、所持するだけでなく、見るだけでもご利益があるとも言われています。
赤猿には「極上品」というものが存在し、極上品の場合は猿の顔が金色をしています。
これはヤケが少ないことを意味し、保存状態が非常に良かったという証となります。
この極上品の赤猿はほぼ出回っておらず、シートではなく1枚だとしても高額な値段となっています。
中国切手赤猿の価値とは
一枚からの買取価格で10万円以上から、シートの状態であれば(赤猿)80枚800万円ほどから1000万円ほどで取引されています。また、1枚だけでも、美品かどうかで買取価格が違うことでも有名な切手です。
未使用美品は、子ザルの顔が金色をしています。
みんなが驚くようなきれいな切手で、毛並みまでわかるぐらい細かく描かれて、金粉が美しく輝く切手なので、貼って送る途中で剥がされて盗まれるというエピソードも相次ぎました。
それぐらい、中国国内では人気が高いです。もちろん、中国国内に留まらず日本でも、そして世界でも赤猿は人気が出ており、現在でもプレミア価格がつくレアな切手となっています。
赤猿は上記で記したように、様々な理由があってプレミアがついています。
現在でもそのプレミアは落ちてはなく、高額な品物として崇められています。一度プレミアが付き高額になった品物はよほどのことがないとプレミア落ちはしません。
赤猿は中国切手のドンとも言われているほどプレミアな品物であるということは多くの人々が認知しています。
多くの人々が認知しているということは人気が落ちず今後も人気が落ちることは滅多にないと考えられます。
もし赤猿の価値が下がることがあるとするならば、中国経済に大きく変化があった時などがそうなると予想できます。
なぜ中国切手赤猿のレプリカが多く出回っているのか?
レプリカは、本物とはほど遠いもので印刷技術が向上した今だからこそ作れるものです。
偽物とわかっていて、観賞用として購入する人も多く、レプリカである赤猿は1枚500円から1000円ほどでネットオークションで落札することができます。
本物は高すぎるし手が届かないが、どのようなものなのかを見てみたいという人が絶えないため、レプリカの人気が出始め作られております。
他にも友人へのプレゼントなどで中国切手に興味がある人々は交換し合っているといいます。
中には、ネットオークションで本物と偽り、レプリカを販売する人もいるとのことですので、気を付けて入札をしなければなりません。
中国切手赤猿レプリカの平均相場
レプリカを作る際、印刷をしますが現在の印刷技術は昔とは違いかなり発達しています。
印刷料も抑えて作成することができるため、レプリカの相場はさほど高くはありません。
ネットオークションでは1枚500円から1000円ほどで取引されています。
今後相場は上がることはなさそうですが、下がることは今後の印刷技術の発達により、可能性もありそうだと考えられます。
どちらにせよ偽物ですのでラフテルでお買取は、出来ない商品となります。
もっとも高い赤猿中国切手の種類とは?
赤猿にはそれぞれの切手にランクがあります。上は極美品から下は普通というランクです。
まず極美品についてですが、未使用であることが最低条件です。
極美品は他の赤猿と違い、顔の部分が金色に輝いています。表面の酸化によってこれが薄くなってしまうと極美品からのランクダウンとなります。
折れ、シワ、ヤケもないことが条件となります。この極美品ですと1枚ですら値段は10万円を超える場合があります。
次に美品の説明です。美品というのは先ほど説明した顔の金色部分の違いとなります。表面の酸化によって顔が少し暗くなってしまいます。
折れ、シワ、ヤケがなく、未使用というものが条件となります。この美品の赤猿切手だと10万円前後と考えるのが妥当でしょう。
次に普通の赤猿ですが、使用済みのものはいくら見た目がきれいだとしてもこの普通というランクになってしまいます。未使用品の場合でも赤猿の顔が暗くなってしまって折れ、シワ、ヤケがあると普通ランクとなります。
この普通ランクの赤猿切手だと10万円以下になる可能性があると考えておくのが妥当だといえます。
中国切手にはシートとバラという見方があります。1枚ずつバラバラになってしまっている場合は「バラ」、すべてがつながっておりシート状で保管されているものが「シート」と呼ばれています。
シート型の赤猿は値段が跳ね上がります。同じ赤猿が何枚もあると考えただけでもその枚数分値段は上昇しますが、シートだからという理由により更に値段が上がります。
80枚のシートで極美品の場合800万~1000万以上で取引がされた前例があるようにとても貴重であり、高価な品物となります。
赤猿中国切手が本物かレプリカを見分けるには?
赤猿中国切手のレプリカには右下に斜線が引かれています。この斜線が引かれている場合、偽物が確定します。
しかしそうではない赤猿中国切手も存在します。それは偽物を本物という形で世に出し、転売などを行うために作られています。
よくある本物に似せた偽物の赤猿は先ほどの斜線が引かれている部分に重ねて消印を押すことで偽物だとわからないようにしている品物や、肉眼では確認できなさそうな部分の色が違う、文字が違うなどの品物があります。
しかし、そのような赤猿中国切手の偽物でも見分けるポイントがあります。
赤猿全体の色見
まず、色合いの問題で左側の字の色合いと手と顔と耳には金粉がついていますがそちらの色合いが本物と偽物(レプリカ)であると違います。
赤猿の目の色
目の色がしっかりと赤で塗られているかどうかです。偽物(レプリカ)では塗られてないことや全体が赤ではないことが見られます。
中国切手、目打ち確認
目打ちの毛があるかどうかです。本物はシート状のものを切ると一枚ずつ切っているため、切り跡があります。
赤猿(子ザル)の毛並み
最後に一番わかりやすいものが、赤猿自体の毛並みです。光を当てると本物はしっかりと一本一本毛が描かれています。偽物(レプリカ)は毛がそこまで繊細に描かれてはいません。
以上の4つが本物と偽物(レプリカ)を見分けるポイントとなります。
しかし、実際に赤猿を所持していてこの4つを見てもわからない場合もあると考えられますので一番簡単な方法は、専門の切手屋さんや買取専門店に切手を持っていき売却目的ではなく、鑑定のみの目的で本物か偽物かを見極めてもらうことが簡単と言えます。
ラフテルでは、中国切手、買取強化中ですので、ぜひ一度、お問合せ下さい。
特に赤猿(子ザル)は、中国切手の中でも、有名すぎる切手です。買取実績も多いのでぜひ、お任せください。
中国切手に関心がある方は、こちらの記事「中国切手買取のノウハウ」をお読みください。