中国切手買取実績 中国共和党50周年
お客様情報
お客様:Y様
所在地: 神奈川県
年齢:60代(男性)
買取方法: 店頭買取
売却品:革4 中国共産党50周年 9種完 1971年
買取を依頼した理由
この切手は、父が海外勤務のときに関係者から記念にもらったものらしいのですが、中国共産党の革命的な題材がモチーフになっていました。
父に切手をもらったのが、いまから、ちょうど40~50年前ぐらいでしょうか、当時を回想すると、ちょうど国内では、社会運動の機運が盛り上がって、各地で激しい闘争が繰り広げられていたのですが、大々的にテレビの生中継で取り上げられていた「浅間山荘事件」のことが、いまでも鮮明に記憶に残っています。
生中継中に機動隊員たちが食べていたカップヌードルが非常に気になりました。
あの時代は、社会を変革するための思想であったり、運動が活発だったこともあり、程度の差はあったと思いますが、隣国の中国本土は、やはり、学生たちが共産党の紅衛兵になって、各地で激しい階級闘争を繰り広げていたと思います。
社会の矛盾を克服するため多くの労働者と学生達が立ち上がった激動の時代だったかもしれませんが、わたしは、それらの活動に積極的に参加するようなことはしなかったので、当時のことを思い出すと、いまの時代は、過激な社会運動が沈静化しているように感じます。
わたしは、ちょうど団塊の世代ですが、この切手をみるたびに当時のことを思い出します。
随分、むかしに父からもらった中国切手ですが、世界の切手をあつめるようなことはしていなかったので、いろいろな切手とあわせていつか売ろうと考えておりました。
そんなとき新聞の折り込みのチラシのなかに「中国切手高額査定中」という項目が飛び込んできたので、ここに持っていこうと決めました。
中国切手が高くなる理由や文革時代の切手のことを詳しく説明していただいたので良かったです。
お客様アンケートより
長文ありがとうございました。
買取金額 22,000 円
中国切手、査定したポイント
この中国切手は、文化大革命のときに発行されたもので、9種類そろっているものです。
うちひとつが三連刷といわれるもので、絵柄が連続していますが、どれか一つでも欠けていると、減額になってしまうので、「中国共産党50周年」の切手は、9枚セットが、すべてそろわないとプレミア価格はなかなか付きません。
中華郵政の切手は、整理番号が記載されているので、その編号をみることで、切手の発行年代がわかります。
この中国共産党50周年9枚セットの切手は、ちょうど、編号が革4になっていますので、革1から4番目に発行されたものだとわかります。
文革時代の中華郵政の切手は、発行された枚数が少なく、海外に輸出されるようなことがなかったので、限定的な枚数のみが現存していますが、なかには、レプリカや復刻版のようなモノもあるので注意が必要です。
複製品の中国切手は、より本物に近づけるために、精巧な切手を制作しようとしますが、印刷機材の性能や低コストで模倣品の切手を作ることになるので、どうしても細密に中国切手を再現することができていないようです。
そのため中国切手の複製品をみると、かならず雑になっている箇所がいくつかみつかるので、そのような手抜きのところがあったら、複製品の可能性がたかいです。
プレミア価格のつく中国切手は、その希少性から、複製品として一般の市場に流れることがありますが、格安でプレミア中国切手が入手できたら複製品の可能性があるので、購入の際には気を付けなければいけません。
今回、査定させていただきました中国共産党50周年切手は、文化大革命時代に発行されたもので、枚数が少ないうえに当時の中国では切手の蒐集が禁止されていたので、いま現存しているモノは希少性がたかいものです。
この絵柄は、中国共産党の象徴である赤色の「毛主席語録」を多くの中華人民が通読することで、成し遂げなければならない社会改革運動を奨励しているようです。
まさに文革時代を象徴する切手となっています。
中国切手買取 まとめ
一枚あたりの単価が高額になっていくプレミアの中国切手は、中国共産党をテーマにしたものが多いようです。
いまでも、天安門広場には、中国共産党を創始した毛沢東の肖像画と遺体が安置されています。
そのため、毛沢東が中華人民共和国を建国宣言したときから、実権を掌握していた時代に発行された中国切手が高額になっていくようです。
中華郵政が60~70年代にかけて発行した切手は、共産党が人民の意識を改革していくような題材をモチーフにしているようです。
たとえば、社会・労働者・労働などを褒め称えるようなものであったり、毛主席を称えるような内容の切手が多くみられます。